6月…
6月19日、広島ドラゴンフライズとの複数年契約を解除して移籍することが発表された中村拓人が自身のXアカウントを更新。自身の思いと異例の移籍に至った経緯について、あらためてファンへ説明した。
日本代表候補にも選出されている現在24歳の中村は、広島の司令塔として昨シーズンのB1優勝、今シーズンの東アジアスーパーリーグ(EASL)の優勝に大きく貢献。広島とは複数年契約を結んでおり、5月20日付けで2025-26シーズンの契約継続に合意した旨が発表されていた。しかし、6月17日に違約金を支払い他クラブへ移籍することが発表。残留発表から約1カ月ほどで一転“退団”となったことで、SNS上ではファンから様々な声が上がっていた。
中村は、スポンサーやファンへ向けて「不快な想いをさせてしまい本当に申し訳ございません」と謝罪し、複数年契約を締結した時期、そして立て続けの去就発表となった経緯、未だ公表されていない新天地を決めた理由などについて説明。「今回の決断を受け入れてくれた広島ドラゴンフライズに心から感謝しています。そして、なによりもいつも熱く応援してくださったブースターの皆さまには感謝の言葉では足りないほどの思いでいっぱいです。本当にありがとうございました」と感謝の思いも綴った。
中村が自身のXアカウントに投稿したコメントの全文は以下の通り。
「今回の一連の内容について、正直な気持ちを書かせていただきました。少し長くなりますが読んでいただけたらと思います。今回の件について まず初めに、応援してくださるスポンサー・広島ブースターをはじめとする全国のファン、ブースターの皆さまに不快な想いをさせてしまい本当に申し訳ございません。
初めにお伝えしたいのは、今回5月20日リリースされた内容は昨シーズンすでに結んでいた複数年契約の2年目にあたるものであり今年新たに契約したものではありません。リリース発表に関しては、まだ話し合い段階だったので遅らせて欲しいと伝えたのですが、複数年の契約上クラブに権利があったので継続リリースがされました。
今シーズン途中から自分自身のキャリアに対して深く考える中で、エージェントと何度も話し合いを重ね、エージェントを通しても、自分自身でもクラブGMや社長とも真摯に意見を交わしてきました。プロ選手として契約を最後まで全うするという責任は自分の中にもありましたし、エージェントからもアドバイスを受けていました。それでも考えた中で最終的には、覚悟を持って自分自身の意思で最善の解決策を考えクラブとバイアウトによる契約解除金について合意に至った後、正式に新たな受け入れ先を6月ごろから探し始めました。幾つかのクラブから声をかけていただいた中で、自分のキャリアや環境、チャレンジの方向性を考えより成長できると最も共感できたところが移籍先チームでした。
今回の決断を受け入れてくれた広島ドラゴンフライズに心から感謝しています。そして、なによりもいつも熱く応援してくださったブースターの皆さまには感謝の言葉では足りないほどの思いでいっぱいです。本当にありがとうございました。今回のようなタイミングや発表になってしまったこと深くお詫び申し上げます。これからもプロ選手として成長し続けられるように、またファン・ブースターの方々に感動や勇気を与えられるよう努力を惜しまず、新たな場所で全力を尽くしていきます。」
【動画】中村拓人がキャリアハイを記録…越谷戦のプレーハイライト映像