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 6月17日(現地時間16日)、ロサンゼルス・レイカーズのレブロン・ジェームズは自身のSNSに新たな動画を公開した。数日前に自身が投稿していた動画の続編にあたる内容であり、「引退の噂は本当ですか?その後は何を?」という記者の質問から始まる内容だっただけに、注目が集まっていた。

 当初、何らかの広告であることを示す「#ad」がキャプションについていたもののそれ以上の詳細が公開されていなかったが、この動画は現地時間7月8日に開始するAmazonプライムデー(日本では7月11日に開始)のコマーシャルであった。記者会見に応じるレブロンがスマートフォンの通知からAmazonプライムデーを知り、Amazonで様々な商品を眺めつつ、料理人や理容師といった“ネクストキャリア”を想像し白昼夢にふける、という内容である。

 動画の最後で、我に返ったレブロンは「何にせよ、大変なことになるだろうね」とコメントしている。「大変なこと」を意味する“a big deal”が、Amazonプライムデーのお得なセールを意味するダブルミーニングになっているようだ。最初の動画が公開された際は、動画の中で「引退」という単語が使われていただけにSNS上では心配するファンの声も上がっていたが、杞憂に終わって何よりである。

 なお、Amazonは2024年7月にNBAと11年間のグローバル配信権契約を締結しており、2025-26シーズンからAmazon Prime Video(アマゾン・プライム・ビデオ)でNBAの試合を放映する。今年2月には日本での配信も発表されており、レギュラーシーズンのうち60試合以上、プレーイン・トーナメントやプレイオフの試合などが独占配信される。今回、セールの広告塔としてリーグを代表する“キング”を起用したのは、これから開始するプライム・ビデオでのNBA配信に向けて認知度向上を図ったとも推測できる。