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ロサンゼルス・レイカーズのオーナーであるバス一族が、実業家のマーク・ウォルター氏にチームを売却する模様。6月19日(現地時間18日)、現地メディア『ESPN』のシャムズ・シャラニア記者が報じている。
報道によると、バス家とウォルター氏の間で過半数の経営権の売却に向けた合意が進んでおり、売却金額は100億ドル(1ドル145円換算で約1兆4500億円、為替換算は以下同)という。これは、世界のプロスポーツチームにおける売却金額として史上最高額にあたる。なお、現オーナーのジーニー・バス氏は売却後も運営統括としてフロントに残るとも報じられている。
ウォルター氏はMLBのロサンゼルス・ドジャースやWNBAのロサンゼルス・スパークスの筆頭株主としても知られており、複数のプロスポーツチームを傘下に持つ持株会社TWGグローバルの最高経営責任者を務めている。同氏は2021年にレイカーズの少数株を取得しており、当時から今後の売却時における優先交渉権を得ていたようだ。
レイカーズは、1979年にジーニー氏の父親であり実業家のジェリー・バス氏によって6750万ドル(約98億円)で買収されている。買収後のバス氏の辣腕により、ダンスチームの先駆けである“レイカー・ガールズ”をはじめとした革新的な演出や、同年にリーグ入りを果たしたマジック・ジョンソンを中心に据えた“ショータイムバスケットボール”が功を奏し、レイカーズは瞬く間にNBAを代表する強豪チームとして世界的な人気を博した。
バス一族がオーナーを務めたおよそ46年の間、レイカーズは11回のリーグ制覇を果たしており、先述のマジックやカリーム・アブドゥル・ジャバー、3連覇を果たしたコービー・ブライアントとシャキール・オニール、そしてレブロン・ジェームズといったリーグを代表するレジェンド選手がそれぞれの時代を彩ってきた。新オーナーとなり新たな時代を迎えるレイカーズは、この先どのようなチームになっていくか、世界中から注目が集まる。