「今夜…
「今夜の彼は本当に肝が据わっていた。ビッグプレーの数々に足を踏み入れていた。僕らが必要としていたショットを毎回彼が決めてくれたように思えるね。彼は恐れることなく、大胆不敵だった」
そう語ったのは、オクラホマシティ・サンダーの得点源シェイ・ギルジャス・アレクサンダー(SGA)。6月17日(現地時間16日、日付は以下同)にホームのペイコム・センターで行われたインディアナ・ペイサーズとの「NBAファイナル2025」第5戦を120-109で制したサンダーは、3勝2敗で王座獲得に王手をかけた。
この日31得点10アシスト2スティール4ブロックとオールラウンドな働きで勝利に貢献したSGAが口にした“彼”とは、同僚ジェイレン・ウィリアムズのこと。キャリア3年目の24歳は、ドライブから相手ブロックを交わすハイアーチのレイアップや巧みなステップワークを駆使したフィニッシュ、味方との合わせから豪快なダンクをたたき込んだほか、ジャンパーや3ポイントシュートも次々と成功。
ウィリアムズはフィールドゴール成功率56.0パーセント(14/25)、3ポイント成功率60.0パーセント(3/5)、フリースロー成功率75.0パーセント(9/12)と高確率で沈めてプレーオフ自己最多の40得点に6リバウンド4アシスト1スティールの大活躍。
ファイナル最初の2戦こそいずれもフィールドゴール成功率36.0パーセント未満で20得点に届かなかったものの、第3戦で26得点6リバウンド3アシスト、第4戦でも27得点7リバウンド3アシストと復調し、第5戦でさらに躍動してみせた。
「僕はただアグレッシブになっているだけ。チームメートのみんなが僕へそうさせてくれていて、自分のゲームを理解し、自分がダイナミックになれる場所へ行かせてくれているんだ。僕は試合に勝つために自分にできることをこなしている。毎試合で40得点や25得点できるわけじゃない。試合で勝つために求められていることをしているんだ」(ウィリアムズ)
ファイナル5戦を終えて、サンダーではSGAが両チーム最多のシリーズ平均32.4得点を記録しているものの、ウィリアムズもシリーズ平均25.8得点5.6リバウンド4.2アシストと、2番手の得点源として見事な活躍を見せている。
特に第5戦では相手のターンオーバーから12得点、ファストブレイクから7得点を奪い、ペイントエリアで18得点を記録。1998年以降、ファイナルの1試合でペイントエリアから18得点、3ポイント3本以上を決めたのはレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)、ケビン・デュラント(フェニックス・サンズ)と第5戦のウィリアムズのみと『ESPN』が報じている。
SGAとウィリアムズが引っ張るサンダーは、敵地ゲインブリッジ・フィールドハウスで開催される20日の第6戦でも勝利をつかみ、3連勝でファイナルに決着をつけてチャンピオンシップを獲得できるのか。ウィリアムズのパフォーマンスは勝敗に大きく影響を与えることになりそうだ。
【動画】ファイナル第5戦で40得点の大暴れを見せたウィリアムズ!