■「キ…
■「キャリアで一番良いシーズンだった」
オースティン・リーブス(ロサンゼルス・レイカーズ)は、NBAでのキャリア4年目に大きなステップアップを見せた。八村塁の同僚は今シーズン、1試合平均20.2得点5.8アシスト4.5リバウンドを記録し、いずれの項目でもキャリアハイを更新。プレーオフ敗退時にはポストシーズンでのパフォーマンス不足を騒がれたが、伝統ある球団において自他共に認めるナンバー3へと成長を果たした。
リーブスはこのオフを利用して、ドイツでプレーする兄のスペンサー・リーブス(シンタイニクスMBC)と共に、2人の地元であるアーカンソー州で子ども向けのバスケットボールキャンプを開催。その空き時間に現地メディア『K8 News』のインタビューに応じ、その一部ではレイカーズや自身のキャリアにも言及した。
リーブスは2024-25シーズンを振り返り、この1年に及第点以上の評価を与えた。プレーオフの結果こそ望むものではなかったが、球団の方向性と未来に大きな自信をのぞかせている。
「個人的には、キャリアで一番良いシーズンだったと思います。プレーオフでは少し苦しんだけど、チームとしては前向きな方向に進んでいると感じています。ルカ(・ドンチッチ)のような若くて偉大な才能がいて、レブロン(・ジェームズ)もまだ走り回っているし、IQもずば抜けている。自分が出したアリウープのパスが『高すぎたかな』と思っても、彼はしっかりキャッチしてくれるんです(笑)。良い方向に進んでいるし、良いポジションにいるのではないでしょうか」
■トレードの可能性も?
レイカーズの背番号15は、球団オーナーのジーニー・バスのお気に入りの選手であり、昨夏は絶対に動かせない選手の1人となっていた。球団とリーブスの未来は約束されているように思えるが、NBAは何が起こるか分からない世界であり、今夏は少し状況が変わり、オールスター級の選手であれば交渉に応じる可能性も報じられている。
一方で、リーブス陣営も契約には具体的なプランを持っているようだ。来シーズンの同選手とレイカーズとの間には約1400万ドル(約20億3100万円)の契約があり、その翌年の2026-27シーズンはプレーヤーオプションとなっている。リーブスの貢献度を加味すれば、現行契約はレイカーズにとって“お買い得”となっており、選手側も自身の価値を十分に理解している様子。『Lakers Nation』によれば、リーブスはこの夏に最大4年9000万ドル(約130億5900万円)の契約延長が可能だが、陣営はそれを見送り、来夏にオプトアウトして完全FAになることを計画しているといい、年俸3000万ドル(約43億5200万円)スタートの新契約を要求する意向のようだ。レイカーズとしてもリーブスは残留が最優先事項となっているが、もし仮に長期契約に応じないのであれば、トレードも視野に入れざるを得ない状況となっている。
オフになると、こうしたトレードの噂はNBA選手には付き物だ。リーブスはトレードとの向き合い方についてレポーターに問われると、噂は気に留めていないとしており、レイカーズへの忠誠を誓い、残留したい意向を明らかにした。
「正直、あまり気にしていません。大抵、母が『こんなこと書いてあったよ』と教えてくれるくらいです(笑)。自分ではコントロールできないことなので、気にしすぎても仕方ありません。自分としてはロサンゼルスに残りたいし、キャリアを通してレイカーズでプレーしたい。ファンも気候もゴルフ環境も大好きですから。レイカーズはバスケットボール界で最高の組織だと思っています。だから、自分は謙虚に、日々の努力を続けるだけです」
また、オフの過ごし方については「全体的なスキルアップ」とし、より速くなるためのトレーニングを続けている様子。すでに数週間前からウェートトレーニングを開始しており、バスケットボールキャンプ中も相当な筋肉痛をともなっていたようだ。
勝利のための献身的な姿勢と、努力を惜しまないスタンス。いつの日かやってくるキングの引退後、ナンバー2としてチームを牽引するために、リーブスは夏の進化を約束する。
文=Meiji
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