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6月14日(現地時間13日、日付は以下同)、「NBAファイナル2025」第4戦が行われ、インディアナ・ペイサーズとオクラホマシティ・サンダーが対戦。レギュラーシーズンから圧倒的な強さを誇っていたサンダーに対し、プレーオフを通して劇的勝利を数々演出してきたペイサーズが互角以上の戦いを見せている。
ペイサーズが勝利した12日の第3戦、TJ・マッコネルはベンチ出場ながら10得点5アシスト5スティールを記録。ファイナルの舞台でこのスタッツを残したのは、スティールの記録が開始された1973-74シーズン以来初となった。同じくベンチ出場のベネディクト・マサリンは27得点を記録し、コービー・ブライアント(元ロサンゼルス・レイカーズ)やレブロン・ジェームズ(レイカーズ)らに並び史上6人目となる“ファイナルの試合で25得点以上を記録した22歳以下の選手”の仲間入りを果たした。
現地メディア『ClutchPoints』は、これまでのファイナルの舞台で打ち立てられた数々の記録を取り上げており、その一部をここに紹介したい。
まず、「一つのファイナルにおけるシリーズ最多平均得点記録」は“神様”マイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズ他)が1993年のNBAファイナルで記録した41.0得点。チャールズ・バークレー(元フェニックス・サンズ他)率いるサンズを相手に伝説的な得点力を発揮したジョーダンのスタッツは、以降30年以上にわたりファイナルの歴史においてトップに君臨している。なお、今年のファイナルにおけるシェイ・ギルジャス・アレクサンダーの第3戦までの平均得点は32.0得点である。
唯一現役選手として紹介されているのが、レブロンの持つ「異なるチームによる最も長いファイナル連続出場記録」である。レブロンは、マイアミ・ヒートに所属していた2011年から2014年、そしてクリーブランド・キャバリアーズに復帰した2015年から2018年までの8年間、1年も欠けることなくファイナルに出場した(うち優勝は3度)。なお、同一チームによるファイナル連続出場記録はビル・ラッセルがボストン・セルティックス在籍時に記録した10回である。
バークレーとともに解説者としても人気を博すシャキール・オニール(元レイカーズ他)は、「1試合におけるフリースロー試投数最多記録」として、2000年に行われたペイサーズとのファイナル第2戦でマークした39という数字を残している(うち成功数は18)。今年のファイナルではタイリース・ハリバートンが第3戦までフリースローを1度も放っていないことを踏まえると、シャックのこの記録は一層凄みを増すだろう。
日々進化を遂げるNBAの世界において、ファイナルという大舞台でこれからどんな記録がつくられ、塗り替えられていくのか。今年のファイナルでも、ペイサーズ対サンダーの勝利の行方に合わせて、個人記録に注目することも一興かも知れない。