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 6月14日、Bリーグ王者の宇都宮ブレックスがアジアNo.1のクラブチームを決める国際大会「FIBAバスケットボールチャンピオンズリーグアジア2025(BCLアジア)」で優勝。D.J・ニュービルが大会MVPを受賞し、フィン・ディレイニーもニュービルとともにベストファイブに選出された。

 アラブ首長国連邦のコカ・コーラ・アリーナで開催された決勝では、前回王者のアル・リヤディ・ベイルート・クラブ(レバノン)と対戦。比江島慎がゲームハイとなる30得点を挙げる活躍で宇都宮をけん引すると、第4クォーターに逆転されたものの、試合時間残り33秒にニュービルが再逆転となる3ポイントを決め94-93で勝利。6日間で5試合を消化するハードスケジュールを勢いそのままに駆け抜け、今年9月にシンガポールで開催される「FIBAインターコンチネンタルカップ」への出場権を勝ち取った。

 国内のBリーグレギュラーシーズンとチャンピオンシップに続きBCLアジアでもMVPに輝いたニュービルは、今大会全5試合に先発出場し、大会トップとなる1試合平均7.4アシスト、同4位の24.0得点を記録。今大会最多21本の3ポイント成功(成功率42.0パーセント)はもちろん、ダブルオーバータイムまでもつれた準々決勝に続き決勝でも逆転弾を決めるなど、クラッチタイムでの勝負強さが際立った。

 一方、ディレイニーは5試合すべてベンチスタートで16.0得点5.6リバウンド1.6アシスト1.0スティール、3ポイント成功率42.1パーセント(8/19本)を記録。こちらはB2ベルテックス静岡からNBLへの移籍が決まっているなか、一部主力選手が欠場する宇都宮に今大会限定の短期契約で合流した“助っ人”だった。タイトルがかかる決勝では19得点7リバウンド4アシスト1ブロックとオールラウンドに貢献。文字通り救世主のような活躍ぶりだった。

 その他には、オーストラリア代表経験を持つ216センチのソン・メイカー、「FIBAアジアカップ2022」でレバノン代表の準優勝メンバーだったハイク・ギョクチャン(ともにアル・リヤディ・ベイルート・クラブ/レバノン)、1試合平均21.2得点をマークしたアメリカ出身ガードのイアン・ミラー(ブロンコス/モンゴル)が選出された。

【動画】冴えわたる長距離砲…宇都宮がBCLアジア決勝の前半に決めた3ポイント9本