【MLB】カブス 6ー2 ホワイトソックス(5月18日・日本時間19日/シカゴ)【映像】誠也、ノーバン送球でレーザー捕殺の瞬間 カブスの鈴木誠也外野手が同じくシカゴを本拠地とするホワイトソックスとの“クロスタウン・シリーズ”第3戦に「3番・…
【MLB】カブス 6ー2 ホワイトソックス(5月18日・日本時間19日/シカゴ)
カブスの鈴木誠也外野手が同じくシカゴを本拠地とするホワイトソックスとの“クロスタウン・シリーズ”第3戦に「3番・レフト」で先発出場。ピンチの場面でカープ時代を彷彿とさせるレーザービームを披露し、本拠地の大観衆を大いに沸かせた。
1回表、カブスの先発レイが1死三塁のピンチを招く。打席に立ったホワイトソックスの3番パラシオスが放った打球はレフトを守る鈴木へのライナー性の打球。やや前進しながら打球を捕った瞬間、三塁ランナーのマイドロスがタッチアップのスタートを切る。ちなみにマイドロスは今季メジャーデビューを果たした売り出し中のルーキーで、試合開始時点で今季5盗塁、失敗0と俊足が持ち味の内野手だ。
しかし、ライナーを捕球した鈴木は素早い動作で本塁めがけてノーバウンドで“レーザービーム送球”を見せる。ボールはホームを守るケリーのミットへのストライク返球となり、ヘッドスライディングを見せた俊足マイドロスを悠々とアウトにしてみせた。
先制点を奪われるピンチを見事な送球で防いだ鈴木のプレーに、レイはグラブを叩いてガッツポーズ。本拠地リグレー・フィールドに詰めかけた4万152人の観衆からも大歓声が巻き起こった。試合を実況したアナウンサーも大熱狂。
また、このシーンを球団の公式Xが『Seiya says NO.』(セイヤはノーと言った!=意訳/セイヤが本塁生還にノーを突きつけた)という文言とともに紹介すると、日米のファンからも「誠也の守備素晴らしい」「なんと気持ちのいい返球なんだ!」といった絶賛のコメントが溢れた。
今季はチーム事情もあり開幕からDHでの出場が続いた鈴木だが、外野レギュラーのひとりだったハップがIL入りしたことで本職である外野手としての出場が増加している。高校時代は最速148キロを誇る投手としてプレーし、日本時代もその強肩を武器にゴールデングラブ賞を5度受賞しているだけに、この1プレーで外野手としての能力の高さを見せつけた格好だ。
なおこの試合、鈴木はバットではノーヒットに終わるも2本の犠牲フライを放ってチームの勝利に貢献。試合開始時点でリーグ3位だった打点は39まで伸び、これで年間134打点ペース。昨季の大谷翔平(ドジャース)以来、日本人2人目となる打点王も射程圏内だ。すでにメジャー移籍後、4年連続となる2ケタ本塁打をマークするなどバットでも存在感を発揮する鈴木だが、チーム事情次第では今後、“打”のみならず“守”でもファンを魅了するシーンが増えるかもしれない。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)