プロゴルファーの中嶋常幸がTBSの「マスターズ」中継を70歳で迎えた今年限りで“卒業”し、27年間に及ぶ解説に終止符を打った。マスターズ初優勝でキャリアグランドスラムを決めたロリー・マキロイ(北アイルランド)や、44歳で猛チャージを見せた…

プロゴルファーの中嶋常幸がTBSの「マスターズ」中継を70歳で迎えた今年限りで“卒業”し、27年間に及ぶ解説に終止符を打った。
マスターズ初優勝でキャリアグランドスラムを決めたロリー・マキロイ(北アイルランド)や、44歳で猛チャージを見せたジャスティン・ローズ(イングランド)らのプレーを見ながら「また泣いちゃうかもしれない」などと選手、視聴者目線で感動を伝え、放送終了時には「本当にありがとうございました。最後にこんなすごい戦いを見られて幸せです」と涙ながらに感謝の言葉を伝えた。
中嶋は国内ツアーで48勝を挙げて4回の賞金王を獲得。海外4大メジャー全てでトップ10を記録した最初の日本人で、出場11回のマスターズでは1986年の8位、91年の10位などの実績を残している。
マスターズ中継では豊富な経験と、あふれんばかりの“マスターズ愛”による解説に定評があった。松山英樹が日本男子初のメジャー制覇を達成した2021年の中継では、優勝の瞬間から実況アナ、ゲスト解説の宮里優作とともに絶句。1分間近い“涙の沈黙”で日本ゴルフ界の悲願達成を伝えたことが語り草になっている。