◇明治安田J2リーグ 第9節 千葉3-2藤枝(13日・藤枝総合運動公園サッカー場) 藤枝MYFCは本拠で首位の千葉に2―3で敗れた。前半26分までに3失点。MF川上エドオジョン智慧(26)の移籍1号などで反撃したが一歩及ばず、今季初の連敗を…

◇明治安田J2リーグ 第9節 千葉3-2藤枝(13日・藤枝総合運動公園サッカー場)

 藤枝MYFCは本拠で首位の千葉に2―3で敗れた。前半26分までに3失点。MF川上エドオジョン智慧(26)の移籍1号などで反撃したが一歩及ばず、今季初の連敗を喫した。

 あと1点。藤枝は最後まで諦めずに攻め続けた。後半アディショナルタイムのCK。相手にはね返されたボールが、攻撃参加していたGK北村海チディの足元へこぼれた。打とうとした守護神に、千葉の選手がタックルしてイエローカード。FKを得た。蹴るのはMFシマブク・カズヨシ。「自信があった」という一撃はゴール左上隅へ飛んだが、千葉GKが横っ跳びでクリアした。そして試合終了の笛。冷たい雨の中、イレブンは肩を落とした。

 前半4分に右サイドを破られて失点。さらに同16、26分とゴールを奪われた。須藤大輔監督(47)は「千葉をリスペクトしすぎ。中盤でつぶせない。前線は攻めない。心で戦っていなかった」と怒りをあらわにした。

 3点を追う展開になりスイッチが入った。高い位置でボールを奪って反撃を開始した。前半34分に今季新加入のMF川上がゴール。同40分、川上のラストパスにMF杉田真彦が反応した。2人の今季初得点で1点差に迫り、観客席のボルテージが上がった。

 後半もペースを握り続けた。8分にシマブクがポスト直撃のミドル。川上は右サイドを突破して何度もCKを獲得し、GK北村も1対1のピンチを止めた。それでも、一歩及ばなかった。杉田は「最初から勢いよく行かないと」と反省。川上も「初ゴールはうれしいけど悔しい」と振り返った。首位を土俵際まで追い詰め、指揮官は「攻め切ったことは評価できる。自信を持って」とねぎらった。この粘りを次節の札幌戦(20日・プレド)につなげる。

(里見 祐司)