◆ラグビー リーグワン第15節 静岡 56―26 BL東京(12日、秩父宮ラグビー場) W杯に4大会連続出場した日本代表フランカー、リーチ・マイケル(BL東京)が、静岡戦で前身のトップリーグ(TL)時代を通じて150キャップに到達した。20…

◆ラグビー リーグワン第15節 静岡 56―26 BL東京(12日、秩父宮ラグビー場)

 W杯に4大会連続出場した日本代表フランカー、リーチ・マイケル(BL東京)が、静岡戦で前身のトップリーグ(TL)時代を通じて150キャップに到達した。2011年に当時の東芝入団後、15年で積み上げた試合数。リーチは「150試合できて、一生忘れられない試合。次、200目指して頑張りたいと思います」とコメント。26―56で敗れた試合後の悔しさもにじんだ。

 昨季王者として2連覇に挑むBL東京。静岡は、第5節(1月18日)で今季唯一の黒星を喫していた相手。この日も苦しめられた。「自分たちの強みを完全に消された」とリーチ。マイボールラインアウトからの攻撃を得意とするチームだが「相手があえて(タッチに)蹴らずに、どんどんカウンターをさせた」。そして「全てのセットが、相手の方が早い」と回顧し「相手が動いて自分たちが動く。動かされている試合でした」。攻守で先手を取られ、ミスも誘発。ターンオーバーからの失点が続いた。チームの大黒柱が「正直、ゴール裏で何を言ったらいいか分からない状態。初めての経験でした」というほどだった。

 それでも12―56の後半34分、右の大外でボールを受けると、意地のトライも挙げたリーチ。ボールを持つたびにおなじみの「リ~~チ!」コールを背に、80分間体を張り続けた。試合後は、記念Tシャツを着て両チームから祝福。副将のフッカー原田衛は「1週間の準備を150回やらないといけないということ。肉体的にも精神的にも、それを続けていくのは尊敬すること。すごいことだと思う」と36歳の姿に敬意を示した。チームはすでにPO進出を決めており、残り3節で準決勝から戦える上位2チームの生き残りをかける。リーチは「この結果をしっかり反省して、次の準備にいかせるように頑張りたい」と、気持ちを切り替えた。