【SVリーグ】東レアローズ滋賀 3-2 ヴィクトリーナ姫路(4月5日・女子第22節)【映像】実際の様子 女子バレーの試合で、エースが繰り出した強烈なアタックが相手選手のレシーブを弾くと、ボールが思わぬ方向へ飛んでラインズマンを直撃するアクシ…

【SVリーグ】東レアローズ滋賀 3-2 ヴィクトリーナ姫路(4月5日・女子第22節)

【映像】実際の様子

 女子バレーの試合で、エースが繰り出した強烈なアタックが相手選手のレシーブを弾くと、ボールが思わぬ方向へ飛んでラインズマンを直撃するアクシデントが発生。しかし、何事もなかったかのように職務を遂行する美しい所作が目を引いた。

 4月5日に行われた大同生命SVリーグの女子第22節で東レアローズ滋賀はヴィクトリーナ姫路と対戦。第1セット8-9の場面で、絶対的なエースが強烈なスパイクを放った。

 東レ滋賀のサーブで始まったシーンで、相手のスパイクを拾うと、セッター・田代佳奈美はライトへ配球。これをバックアタックでスパイクしたのがシルビア・チネロ・ヌワカロールだ。得点ランキングを独走するイタリア代表オポジットはコート左奥へ向かって強烈なボールを打ち込んだ。姫路の高卒ルーキー・秋本美空がこれにかろうじて反応したものの、鋭く変化するボールに対処しきれず、ボールは右腕を弾いてコート外へ。すると、このボールがラインズマンを直撃してしまったのだ。

 線審は瞬時に避けようとしたものの、右腰辺りにヒット。しかし次の瞬間、痛がる様子を微塵も見せることなくビシッと姿勢を正すと、旗を胸前に持ってきて、ワンタッチを意味するジェスチャーへ。微動だにしない完璧な所作でジャッジを遂行した。

 痛くないはずはないだろう。なぜなら、スパイクを決めたのは、リーグで総得点暫定トップを走るスコアラーであるヌワカロールだ。この日はバックアタック6点を含む25点を挙げ、翌6日も28点。179cm、25歳のオポジットが総得点で1019点を稼ぎ出し、2位に100点近くをつけている選手。アタックは933点、決定率45.6%を誇るスパイカーの一撃は痛烈だ。

 それにも関わらず、職務を全うしたラインズマンは、まさに“プロ”の仕事ぶりだった。
(ABEMA de J SPORTS/SVリーグ)