「ドジャース6-5ブレーブス」(2日、ロサンゼルス) 大谷翔平投手が「1番・指名打者」で出場し、同点の九回の打席でエンゼルス時代の同僚イグレシアスから今季初のサヨナラ弾を放った。5戦ぶり3号ソロ。序盤に5点のリードを許す劣勢のなか、終盤に…

 「ドジャース6-5ブレーブス」(2日、ロサンゼルス)

 大谷翔平投手が「1番・指名打者」で出場し、同点の九回の打席でエンゼルス時代の同僚イグレシアスから今季初のサヨナラ弾を放った。5戦ぶり3号ソロ。序盤に5点のリードを許す劣勢のなか、終盤に追いつき、劇的勝利。開幕からの連勝を8に伸ばした。この日は50816人の入場者全員に自身のボブルヘッド人形が配布される「オオタニ・デー」。“ショウ・タイム”で熱狂させた。本塁に生還した背番号「17」は同僚たちからのペットボトルシャワーを浴びてずぶ濡れになった。

 初回の打席は一ゴロ。カウント0-2と追い込まれ、低めチェンジアップを引っ掛けた。三回の打席はカウント2-2から真ん中のスライダーを打ち損じて右飛。時速178キロ、角度50度の打球を高々と打ち上げる紙一重のスイングだった。

 先発スネルが4回5失点KO。チームの今季ワーストタイとなる失点で劣勢に立たされたが、二回にエドマンが4号2ランを放つと、4番コンフォルトが四回に1号ソロ。大谷は2点を追う五回無死一塁の打席でカウント2-2から外角153キロ直球を右前へ運び、無死一、三塁にする。しかし、ベッツの投直に三走パヘスが帰塁できずに併殺。T・ヘルナンデスが3打席連続三振で好機を逸した。

 依然として2点を追う七回2死の打席は左腕リーの内角球を詰まらせて左前打。次打者ベッツが右飛に倒れて反撃はならなかった。

 ドジャースはここまで打率1割を切っていたマンシーが八回2死二、三塁の好機に右中間へ2点適時二塁打。土壇場で追いつき、昨季チャンピオンの底力を見せた。開幕8連勝で1955年以来、球団70年ぶり。同年に樹立した球団最長記録の10連勝にあと2に迫った。

 ドジャースはMVPトリオの一角、フリーマンが自宅の浴槽で足を滑らせて昨年12月に手術を受けた右足首の痛みを再発し、前日まで2試合連続欠場。この日は試合前にキャッチボールやノックで状態を確認したが、スタメンを外れた。