【ラグビー】アイルランド代表32-18スコットランド代表(2月9日・日本時間10日/スコティッシュ・ガス・マリーフィールド・スタジアム)【映像】ふわりとダイブ!紙一重のスーパートライ 一瞬の判断で、ラガーマンの体がふわりと宙を待った。41分…
【ラグビー】アイルランド代表32-18スコットランド代表(2月9日・日本時間10日/スコティッシュ・ガス・マリーフィールド・スタジアム)
一瞬の判断で、ラガーマンの体がふわりと宙を待った。41分、0-17とリードされたスコットランド代表は、WTBドゥーハン・ファン・デル・メルヴァがトライエリアの左隅ぎりぎりにトライ。この時、滑り込むでもなく、押し込むでもなく、相手のタックルをかわすように高くダイブしてから手を伸ばしてボールをグラウンディングするという神トライを見せた。
トライエリアにしっかりとボールをつけることでトライが認められるラグビー。選手は余裕があればワンハンドでボールを持ち、ちょんとグラウンドにつけるぐらいだが、相手が近くにいれば、せっかくトライエリアまで運んだボールをこぼさないようにと、しっかりと胸に抱えたり、両手でがっちり掴んで、かつ低い体勢になってグラウンディングを心がける。
ところがファン・デル・メルヴァの選択は、まるで違った。敵陣5メートルラインのペナルティからFW陣が突進、ラックからボールがラインに渡ると、大外で待っていたファン・デル・メルヴァに、途中出場のスタッフォード・マクドウォールがラストパス。ボールを受けた時点では、走り込むスペースも小さく、しかも敵選手が次々と迫ってきていた。ここでファン・デル・メルヴァは、トライエリアぎりぎり目指して突進するのではなく、なんと高くダイブした。相手選手からタックルを受けて、体そのものはタッチラインの外に出されていたが、空中にある限り、出たことにはならず、伸ばした右手でしっかりとボールをトライエリアにつけることに成功。トライが認められた。
瞬時の判断、身体能力などが揃わない限り成立しない神プレーに、チームメイトたちも大興奮。当然、満員になったホームのファンからも歓声が止まなかった。
(ABEMA/WOWSPO/ラグビー欧州6カ国対抗戦 シックス・ネーションズ)