パリ五輪セーリング混合470級で銀メダルを獲得した吉岡美帆選手(34)が3日、母校・兵庫県立芦屋高校での報告会に臨んだ。「五輪で勝ちたいという強い気持ちを持ち続けたことがメダルにつながった。みなさんも目標に向けて努力を続けてほしい」と後輩…

 パリ五輪セーリング混合470級で銀メダルを獲得した吉岡美帆選手(34)が3日、母校・兵庫県立芦屋高校での報告会に臨んだ。「五輪で勝ちたいという強い気持ちを持ち続けたことがメダルにつながった。みなさんも目標に向けて努力を続けてほしい」と後輩たちに語りかけた。

 同校ヨット部でセーリングと出会った吉岡さん。「毎日の練習が楽しくて、授業が終わると練習場がある芦屋浜に走って向かった」と懐かしむ。3度目の五輪を「最後」と決めていたという。今後は一線を退き、セーリングの普及活動などに取り組むという。

 同校ヨット部幹事の野々村咲希さん(2年)は「高校から競技を始めたと聞き、憧れでしかなかった五輪が少しだけ身近に感じられた。近づけるよう頑張る」と話した。

 セーリング混合470級はパリ五輪から正式採用された。全長470センチの2人乗りヨットを操り、海面のブイを決められた順序で回って順位を競う。吉岡選手は岡田奎樹選手とペアを組み、日本セーリング界に20年ぶりのメダルをもたらした。(真常法彦)