◆プロボクシング ▽WBA、WBC、IBF、WBO世界スーパーバンタム級(55・3キロ以下)タイトルマッチ12回戦 4団体統一王者・井上尚弥―WBC同級1位ルイス・ネリ(5月6日、東京ドーム) 世界ボクシング評議会(WBC)は25日(日本時…

◆プロボクシング ▽WBA、WBC、IBF、WBO世界スーパーバンタム級(55・3キロ以下)タイトルマッチ12回戦 4団体統一王者・井上尚弥―WBC同級1位ルイス・ネリ(5月6日、東京ドーム)

 世界ボクシング評議会(WBC)は25日(日本時間26日)、公式ホームページでWBC世界バンタム級1位ルイス・ネリ(メキシコ)のインタビューを掲載した。来日前に米テキサス州エルパソで練習を積んでいた際に聞いたもの。その中で、東京ドームでの世界4団体スーパーバンタム級統一王者・井上尚弥(大橋)との戦いについて「ノックアウトで勝ちます。他の終わりかたは考えられない。彼か私のどちらかが動けなくなる。でも、彼が動けなくなると私は確信している」とKO宣言した。

 東京ドーム決戦について「この戦いは格闘家として到達できる最高到達点なんだ。ワールドカップのために人生を懸けて準備するサッカー選手と同じようなもの。それは世界チャンピオンになることよりも大事なことだ。ベルト4本が懸かっているんだからね。議論の余地はない」とこの試合に懸ける思いを口にした。

 「これは重要な戦いだ。東京ドームのようなすばらしい場所で戦えるのだから当然だ。そして、東京ドームで戦うということは一つの兆候を示していると思います。マイク・タイソンがそこで無敗記録が途絶えたなら、井上もそうなる可能性がある。マイク・タイソンはモンスターだった。だから、東京ドームで試合ができてうれしいです」。世紀の番狂わせと言われたジェームス・ダグラスによるマイク・タイソンKO。34年前の東京ドームでの試合を持ち出し、マイク・タイソンを井上の異名である「モンスター」と呼んで、再度の大番狂わせを予告した。

 井上について「彼はエリート戦士だ。彼は最高のファイターの一人だ。スピードがあり、強い。しかし、彼には弱点があり、私は彼のパンチに耐えられる」と撃破に自信たっぷり。「井上を倒せるのは私だけだ。なぜなら、私にはパワーがあり、パンチに耐えることができ、ハートがあり、リングで死ぬ覚悟があるからだ。私はファイターであり、何よりも殴り合いが好きです。私はリングで激しく打ち合うのが好きなのです。だが、カウンターも好きです。勝利を得るためなら、どんなスタイルの戦いにも対応する」と自分だけが井上に勝てる存在であるとうそぶく。

 「井上選手はこの試合に出場すべきではなかったと思います。もし私が彼の立場だったら、受け入れなかった。彼には私を倒して得られるものは何もない。だが、彼には失うものだらけだ。私は失うものは何もありません。私はチャンピオンではないし、彼のようにトップにはいない。彼のすべての大事な物を奪いにいきます。全て持って帰ってくるつもりです。私はリスクを負い、そしてリングの上で死ぬ覚悟です」と全てを懸けて戦う決意を示した。

 戦績は31歳の井上尚が26勝(23KO)、29歳のネリが35勝(27KO)1敗。

 試合はPrime Videoで配信される。