8月14日、舞浜アンフィシアターで高校生のeスポーツの頂点を争うSTAGE:0のクラッシュ・ロワイヤル部門が開催された。エントリーした517校582チームから、事前に開催された各地区ブロック代表決定戦を勝ち上がった8チームが決勝の舞台へと駒を進めた。 

 クラッシュ・ロワイヤル部門は、1対1、2対2、1対1の順に試合を行い、先に2勝した方が勝利チームとなる。なお決勝戦のみ、3セットマッチ形式で行われ、1対1、2対2、1対1の順に試合をそれぞれ2ゲーム先取で1セット勝利、2セットを先取した方が優勝となる。 

ステージ上で戦う選手

 初戦から決勝大会にふさわしい熾烈な戦いが繰り広げられ、続く準決勝の各試合も壮絶な戦いが続いた。 

逆転勝ちで準決勝へ進んだ関西大倉高校「ノアズアーク」とストレート勝ちで勝ち上がった徳島科学技術高校「スターズ」。準決勝第1試合は一進一退の攻防が続いた。初戦の1対1では関西大倉のまさき選手が安定した守りから勝利を勝ち取る。2試合目は激しい競り合いを徳島科学技術が制し、決着は最終戦へ。徳島科学技術のクロサキ選手の猛攻に対して、ギリギリで踏みとどまった関西大倉のかずと選手が大逆転勝利で決勝への切符をつかんだ。試合後、「絶対負けたと思ってほぼ諦めていた」と語るほどの試合を制したかずと選手からは渾身のガッツポーズも飛び出した。 

 準決勝第2試合は危なげなく初戦を突破した角川ドワンゴ学園N高校「NoX」と予選大会準優勝、自らをチャレンジャーと呼ぶ”渋渋”こと渋谷教育学園渋谷高校「Intuition」のマッチアップ。初戦は渋渋のxShunTy選手がじわじわとN高のなーくん選手を追い詰め勝利をもぎ取る。続く2対2の2試合目は激しいカウンターの応酬が繰り広げられた。「関東予選の相手と似たような戦いだったので慣れがあったのかなと思う」と振り返った渋渋がカウンター合戦に終止符を打った。 

 逆転に逆転を重ねて勝ち上がってきた関西大倉高校と強豪校を相手にストレート勝ちの快進撃を続けてきたチャレンジャー渋谷教育学園渋谷高校による決勝戦。 

 1セット目の1対1は渋渋のxShunTy選手が安定した戦いぶりを見せて2勝し1セットを先取、初代王者の座に王手をかける。後が無い関西大倉は2対2の1ゲーム目、序盤から畳み掛け試合を優位に進める。しかし、焦りがあったか終盤の1プレーのミスの隙を突かれ初戦を落としてしまう。勢いそのままに続く2ゲーム目を渋渋のバタ選手とそうだ選手が押し切り、渋渋が決勝大会負けなしの完全優勝を果たした。 

優勝の瞬間、会場が沸いた

 「関東予選で負けられたからこそ、負けを知って、今回は無敗で優勝できたと思う」「2位だったからこそ勝ちたい気持ちが強かった」と選手は語った。勝って当たり前と思っていては足元をすくわれる、自分たちは常にチャレンジャーという意識を持って臨んだ決勝大会。敗戦を機に成長した渋渋が初代王者としてSTAGE:0の歴史に名を刻んだ。

優勝トロフィーを手にする渋渋の選手たち

 敗れた関西大倉は敗因を「ミスと練習量の差」と悔しさを滲ませた。全員が高校1年生ながら準優勝という好成績を修めた関西大倉の選手たち。今大会の渋渋のように、この敗戦を糧にして、来年この舞台で輝く姿に期待したい。