優勝の瞬間、選手たちの目から思わず涙が溢れ出た。

8月14日、15日の2日間に渡って舞浜アンフィシアターで行われている全国高校eスポーツ大会「Coca-Cola STAGE:0 eSPORTS High-School Championship 2019」。

15日は同じ高校5人1組でのチーム戦となる「リーグ・オブ・レジェンド」部門のチャンピオンを決める戦いが繰り広げられた。

真の王者を決める決勝戦に駒を進めたのは、学校法人角川ドワンゴ学園N高等学校と、岡山県共生高等学校。両チーム共に準決勝まで貫禄の強さを見せ、決勝の舞台にのりこんだ。3試合行われ、先に2勝したほうが優勝となる。

決勝ステージに登場する選手たち

互いに特別な思いがある。

N高と岡山共生は今年3月に行われた全国高校eスポーツ選手権の準決勝で対戦をした経験があり、その時は岡山共生が勝利した。N高メンバーは「やっとここまで来られた。相手が岡山共生で嬉しい、リベンジの気持ちで戦いたい」と、意気込みを語った。対する岡山共生は「仲が良い選手が多く、本当に強いチームなので決勝戦に向けて改めて考え直して戦いたい」と冷静に闘志を燃やした。

決勝はN高と岡山共生の対戦となった

決勝戦の舞台にふさわしく序盤からテンポよく、めまぐるしく展開した。選手たちの一挙手一投足に会場からは拍手、ため息、声援が送られ白熱したバトルが繰り広げられた。両チーム譲らず1勝1敗で迎えた3戦目、2戦目を落としたN高は控室で「実力は拮抗している、絶対に勝てる」と気持ちを切り替え終始冷静だった。
リスクを恐れず果敢に攻め合った両チーム、最後はN高が勝利をつかみ取り、見事リベンジを果たした。

優勝を決め歓喜に沸くN高(KDG N1)の選手たち

通信制高校であるN高は昨年10月に「eスポーツ部」が誕生した。広域通信制高校であるため、今回出場した選手たちも神奈川、埼玉、京都など住んでいる場所は様々だ。

涙する選手の姿も見られた

チームの強さをキャプテンはこう分析する。
「今までマークされることが多かった自分を中心に戦っていくのではなく、皆で話し合って、それぞれがやりたいことを突き詰めていった、その結果、想定よりも良い結果が出せる強さに繋がった」

「普段、通信制なので皆で青春をするという機会があまりなかった。こういう経験ができて本当に良かった」

と、最後は仲間への感謝の気持ちを語った。

N高(KDG N1)キャプテンの、まりも選手

記憶力、集中力、反射神経、状況判断など様々な能力が求められるeスポーツ。記念すべき第1回のチャンピオンが決定し、新たな扉が開いた。

大会の最後には2020年夏、第2回のSTAGE:0が開催されることも発表されている。
未来のeスポーツ界を担っていくスター達の誕生、高校生が情熱を紡いでいく大会はますます盛り上がっていくに違いない。

2020年夏も熱い戦いが繰り広げられる

リーグ・オブ・レジェンドとは
プレイヤーが操作する「チャンピオン」と呼ばれるキャラクターで相手本陣の攻略を競っていく。迫力やスピード感ある展開が特徴でその競技性の高さから、eスポーツのタイトルとして世界中でプロリーグが開催されている程、注目を浴びている。