慶大が10対4で東大に逆転勝ち。雷雲と17四死球の中での“乱戦”を制した。

ここまで4勝1敗で勝ち点2の首位・慶大と0勝4敗と未勝利の最下位・東大の対戦。試合は、東大が初回に走者2人を置いた状態で4番・岡俊希(3年・小倉)のリーグ通算3本目となる本塁打が飛び出し、3点をリードする予想外の展開となった。
1回、2回のチャンスを逸した慶大だったが、3回に反撃開始。無死2塁から3番・中村健人(4年・中京大中京)、1死満塁から小原和樹(4年・盛岡三)のタイムリーで1点差とすると、瀬戸西純(3年・慶應)の犠牲フライで同点。そして5回表、2死満塁からリーグ通算100安打に残り5本としている柳町逹(4年・慶應)が「ボールをよく見て、いい球を打って行こうと思った」とセンター前に綺麗に弾き返して2点を勝ち越した。

通算100安打まで残り3本となった慶大・柳町

その直後、雷雲発生のために約23分の試合中断となったが、再開後は完全に慶大ペース。6回表に郡司裕也(4年・仙台育英)のタイムリーなどで2点、8回表には代打・福井章吾(2年・大阪桐蔭)が「初球をしっかり振り切れた。打った瞬間行ったなと思いました」と自身リーグ戦初本塁打となる2ラン、さらに柳町のこの日2本目のタイムリーで計3点を追加。投手陣も先発・髙橋佑樹(4年・川越東)が5回を3安打3失点でリリーフ陣にバトンタッチし、終わってみれば10対4の大勝となった。

5回を3安打3失点で勝ち投手となった慶大・高橋佑

この日2安打を放った柳町は、リーグ通算97安打として、慶大史上11人目となる大台到達まで残り3本。6試合を終えて22打数12安打の打率.545と首位打者も見えてきた。新たに三塁守備に挑戦しながらバッティングでも好調を維持する今秋のドラフト候補は、「しっかりと1打席1打席を大事にします」と意欲。一方、敗れた東大は、リーグワースト記録となる計17四死球が響いた。

■慶應義塾大vs東京大1回戦
慶應義塾大 003 022 030=10
東京大   300 000 010=4
【慶】○高橋佑、津留﨑、石井−郡司
【東】小宗、●坂口、宮本、平山、柳川、田中啓−大音
本塁打:慶應義塾大・福井《8回2ラン》、東大・岡《1回3ラン》

◎慶應義塾大・大久保秀昭監督
「気持ち悪い展開でしたけど、(17四死球で)相手の自滅ですね。柳町は地味にですけどね。変な力みもないし、これまで郡司と柳町に頼るような感じでしたけど、そういうのも含めて成長している。本人は去年の早慶戦の見逃し三振に対する意識があるはず。それを持てなくちゃ成長できないし、本人は内に秘めた強い思いがあると思います」

◎慶應義塾大・柳町逹(4年・慶應)
「(通算100安打まで残り3本で)今シーズンは100安打を越えるという目標がありますが、それを早めに達成して、もっと積み重ねて行きたい。自分たちのプレーをしないと相手に流れを持って行かれる。明日は流れを持って行かれないようにしたい。(通算100安打は)できるだけ早く決めたい。今のところ全く意識はないですけけど、明日も意識せずにチームの勝ちにつながる一本を打ちたい」