「じゃむ~」 このeアスリートの名前の由来をご存知だろうか。 実は、この名前。彼の大好物である「ジャム」、彼の干支である「丑年」からとったもの。フランスの牛は、あひる口で「Meuh (ムー)」 と発音することから、牛の鳴き声に由来…
「じゃむ~」
このeアスリートの名前の由来をご存知だろうか。
実は、この名前。彼の大好物である「ジャム」、彼の干支である「丑年」からとったもの。フランスの牛は、あひる口で「Meuh (ムー)」 と発音することから、牛の鳴き声に由来しているのだという。
そして、彼の大好物・ジャムについても特筆しておきたい。じゃむ~選手の至福の時は、ジャムを頬張る瞬間。
「しっとりとした食パンに苺ジャムをたっぷり塗って食べるのが好きなんですよね。」
早口で畳み掛けるように解説すると、苺ジャムの次に好きなジャムの話題になった。時々、趣向を変えてブルーベリージャムにすることもあるらしいが、その理由は、味覚ではない。
「ブルーベリーは、目にいいからですかね。」
知る人ぞ知る理論派eアスリート、「じゃむ~」という人物についてさらに紐解いてみたい。彼に話を伺ったのは、先日開催された東京ゲームショウ2018の舞台裏。この日のゲームショウ、KONAMIステージではパワプロのみならず数々の熱戦が繰り広げられていた。
eドラフト前の大一番、じゃむ~選手はあるアイテムを片手にステージへ登壇する。
それは、計測用のメジャーだった。
パワプロ実況でお馴染みの清水アナが「おーっと、メジャーを取り出した!」と叫ぶと、まるでオリンピック委員の計測員さながら、冷静にモニターと自身の距離感「85センチ」を測り出した。
計測時間は、およそ約3秒。
じゃむ~選手によれば、85センチとは「顎とモニターの縁下までの距離感」。
正確に測ることで、試合前のベストコンディションを保つルーティンのようなものだという。
「これ、色々試したんですけど、やっぱり85センチが一番しっくりくる気がしまして。」
彼にとっての85センチとは、神の距離、いや、聖域なのかもしれない。
「これって、世界的なeアスリートもやってることなんでね、特別なことじゃないんですよ。」
仕事とパワプロの二足の草鞋を履き、虎視眈々と世界を視野に入れ、パワプロに向き合うeアスリート、じゃむ~。
華やかなゲームショウの舞台裏で、談笑しながらメディアの質問に対し、的確な回答を捻出していく。メディアに自分自身の言葉が反映されることも見越している。独自のマシンガントークを繰り広げる様子は、若き哲学者にも見えてしまうこともある。
なのに彼の発する言葉は、必ずオチや喜怒哀楽があって、いつまでも話を聞いていられそうなくらい強烈な個性を持っている。自分自身の性格や不完全な部分もさらけ出すあたりが、なんとも人間らしい。
来たるeドラフト会議を前に、理論派は希望球団を挙げた。
「横浜DeNAベイスターズです!」
「パワプロを始めたきっかけとなった球団、横浜でプロのeアスリート人生をスタートさせたい」と話す。
その背景には、野球ファンとしての横浜愛も存分に込められており、「横浜の指名を待ちたい。ドラフトの瞬間まで祈って待つ予定」と真っ直ぐに背筋を伸ばしていた。
ただ、理論派のじゃむ~選手も、既にプロの厳しさを肌で感じとっていた。
今季のゲームショウでも自身の課題と向き合った。KONAMIステージで大勢のオーディエンスを前に東西対決に参加することが決まってから、彼は、何パターンもの戦いをイメージし、エキシビションマッチへ挑んだ。しかし、その戦いは、惨敗だったという。幕張の地で結果を伴わなかった無念が残る。
「幕張から帰ったら、パワプロで練習します!」
静かな負けず嫌い、こんな言葉が似合うeアスリート。希望球団を横浜にしているのも、自身が横浜で優勝したいという思いからだという。
もしも、「パワプロ」に野球の神が存在するのなら、eドラフトでじゃむ~選手にどんな試練を与えるのだろう。順当に横浜へ入団を決め、優勝へ向かうのか?それとも、他球団で己を鍛錬し、横浜という最大のライバルを倒しに掛かるのか?
eドラフトは、実際のプロ野球と違い指名された球団に対し、選手からの拒否権が無い。じゃむ~選手に少し意地悪な質問を尋ねると、以下の答えが返ってきた。
「もちろん自分を必要としてくれる球団で全力を尽くすつもりです。それが、野球ですし、プロですから。」
戦術とは違い、じゃむ~選手のeアスリート人生は、理論派ではない。努力と根性で全力疾走する準備は、十分整えた。
2018年9月29日土曜11時からの「eドラフト会議」に注目しよう。
取材・文/ スポーツブル編集部
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今秋11月10日、いよいよ開幕を迎える「eBASEBALL パワプロ・プロリーグ」。
無料スポーツアプリ「スポーツブル」では、9月29日(土)11時から品川プリンスホテルで行われるeドラフトの様子を「eスポーツ」ページ内の「eBASEBALL パワプロ・プロリーグ特設ページ」でライブ配信予定。
東京ゲームショウ2018でも様々な新展開を発表したeBASEBALL、eドラフト会議の行方にも注目だ。