慶大が法大との息詰まる接戦を5対4で制して、開幕4連勝。今季初先発の菊地恭志郎投手(4年・慶應志木)が8回途中まで投げ7安打4失点(自責点2)と粘りの投球で、昨年5月29日以来の白星を挙げた。一方、法大は今季初白星らならず、1分けを挟み開幕4連敗となった。

 

この試合のハイライト動画はこちら!

 

 

 

昨年は春秋ともに勝ち点を落とした法大からの勝ち点獲得に「本当に大きい。今日は人生トップ3に入るくらい嬉しい」と微笑んだ

 

 

 

「嬉しい反面、悔しい思いもありました」

今日の勝利の立役者である菊地は、昨秋の慶大のリーグ優勝をスタンドから見つめていた。春は10試合に登板して2勝を挙げたが、秋は調子を落としてリーグ戦途中からベンチ外に。調子を上げようとするあまり、オーバーワークとなって故障をするなど悪循環に陥ってしまった。

また、下級生の佐藤宏樹投手(2年・大館鳳鳴)や関根智輝投手(2年・都立城東)が台頭してきたこともあり、この冬は「エースになるためには150km/hのストレートか縦に鋭く落ちるフォークが必要」と考え、下半身を中心に鍛え上げてきた。

その結果、今年の沖縄キャンプで149km/hを計測するまでに成長。「野球は大学までのつもり」と就職活動と並行させながらも、徐々に調子を上げて再び先発投手の座を掴んだ。

初回は味方の失策もあり2点を失ったが、味方が2点をすぐに返してくれた後は、フォームを修正し、ストレートに加えて武器であるツーシームが有効に決まっていった。

野球人生集大成のシーズン。「絶対にあの優勝のマウンドに立っていたい」という強い想いが、菊地と慶大を秋春連覇に突き動かしていく。

★法政大vs慶應義塾大2回戦

法大 200000020=4
慶大 20001200X=5
【法】●高田、三浦、石川、河野太、朝山−中村浩
【慶】○菊地、高橋佑、石井—郡司

 

1回に1点を返す三塁打、5回に決勝の犠牲フライを放った郡司。連日の活躍に大久保秀昭監督は「攻守の要の役割を果たしてくれている」と称えた

 

 

 

文・写真=高木遊