東京六大学野球のOBは、現役時代にどんなことを考えてプレーしていたのか。各世代のOBの方々にリレー形式で繋いでいただきながら、語って頂きます。今回は川島毅洋さんからご紹介頂きました読売巨人軍、ファン事業部の渡辺秀樹さんです。

・名前:渡辺秀樹
・出身校:慶應義塾大学(慶應義塾志木高校)
・卒業年度:2000年度(平成12年度)
・ポジション:捕手
・卒業後の進路:読売巨人軍球団職員
・現役時代の得意プレー:長距離走でのショートカット、ポール間走

 

——東京六大学野球の一番の魅力を教えてください。
球場へ足を運んでいただく観客の方たちがとても多いことです。初めて神宮のグラウンドに立った時、観客の多さに感激した記憶が強く残っています。先発投手と試合前に遠投していた時に、観客の視線に緊張してしまってスタンドにボールを投げ込んでしまったことを覚えています。また、学生時代に面識のなかった各大学OBの方たちと仕事上で知り合うことがあるのですが、年齢が離れていても初対面とは思えないくらい話が弾みます。違う大学であっても、東京六大学野球という同じリーグで野球をしていたという部分での親近感が生まれているのを感じます。

——母校の野球部について、今だから言えることはありますか。
雨上がりのグラウンドは早朝から1年生がスポンジで水抜きをするのですが、水抜きをしても使用できるかどうか微妙な状態の時がありました。一度だけですが先輩がグラウンドに降りてくる前に、1年生全員が協力してホースで水撒きをし、グラウンドが使えないようにしたことがあります。練習が雨天バージョンになると、多少は体力的・時間的に余裕ができるので。当時は絶対に口外できない同期だけの秘密で、これで強い一体感が生まれた思い出深い出来事でした(笑)。

——大学時代、1番辛かった練習は何ですか。
雨の日に寮の大部屋で行われる強化体操です。特にスクワットが辛かったです。床がカーペットなので滑りやすく、安定しない中で態勢を維持しなくてはいけないので歯を食いしばって耐えていました。終わったあとには普通に立っていられないくらい足が痙攣しました。

——当時敵わないなと思った部員はいましたか。エピソードと共に教えてください。
同級生だった、現西武ライオンズでコーチをしている佐藤友亮君です。私も高校まで走力には自信がありましたが、大学で佐藤君と走った時に、こんなに足の速い選手がいるのかという衝撃を受けました。リーグ戦でも盗塁でアウトになった記憶がないくらいスタート・加速も抜きん出ていました。塁間ダッシュで一緒に走った時も全く歯が立たず、彼が私の二馬身ほど先を走っていましたね。。

——今季リーグ戦で優勝した母校・慶應大学の部員に向けてメッセージをお願いします。
優勝おめでとうございます。特に4年生は集大成となる最後の秋季リーグでの優勝ということで感慨深いと思います。4年間苦楽を共にした仲間との最高の思い出を胸に、社会人生活でも自分に自信を持って頑張って下さい。