大谷、ダルビッシュ超え! 阪神森下翔太外野手(25)が球団史上最速で年俸2億円に到達した。14日に兵庫・西宮市の球団事務…
大谷、ダルビッシュ超え! 阪神森下翔太外野手(25)が球団史上最速で年俸2億円に到達した。14日に兵庫・西宮市の球団事務所で契約交渉に臨み、1億3200万円増の2億1000万円でサイン。プロ4年目の到達はNPB4人目で、野手では中大先輩のDeNA牧以来2人目。チームは2億円プレーヤーが2ケタ10人に達する見込みで、“優勝バブル”でばら色のオフだ。来季はWBCでの活躍や本塁打王などタイトル初獲得を誓った。(金額は推定)
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「タテジマ」のスーツ姿で、森下が大幅昇給を勝ち取った。プロ4年目の年俸2億円到達で球団史を塗り替えた。
「いい提示をしてもらった。全力でやった結果、こういう評価をしていただいている。自信を持って、きょうは来た。いい日になった」
名実ともに一流プレーヤーの仲間入りだ。入団4年目の年俸としては高卒の08年ダルビッシュ(日本ハム=2億円)、16年大谷(日本ハム=2億円)を超え、23年牧(DeNA=2億3000万円)に次ぐ。自分へのご褒美を問われて「ご褒美なんてあげる値じゃない。自分が満足できる成績を残して、それを毎年続けられるような形になるまでは満足しない」と目をぎらつかせた。
ルーキーイヤー以来2年ぶりのリーグ優勝に貢献した。3年目の今季は初の全143試合出場で、ともにリーグ2位でキャリアハイの23本塁打、89打点。勝利打点20は佐藤輝明内野手(26)と並び両リーグトップだった。来季の個人目標は初の打撃タイトル獲得。「今年も17本ぐらい差はあったが、輝さんに食らいついていける自信も持っている」。40本塁打を記録した虎の4番をライバル視した。
来年3月にはWBCがある。24年プレミア12では侍ジャパンの4番を経験済み。「出たい気持ちが一番強いが、出るだけではなくて活躍したい」。将来的なメジャー挑戦の願望はあるが、この日の交渉では触れなかった。「自分の中で、もちろん高いところでやりたい気持ちはある。でも契約の場では何も言ってない」。来季も結果を残すことに集中する。
石井、村上と3日連続でチーム8人目の年俸2億円以上の選手が誕生。今季1億5000万円の打撃2冠佐藤輝、1億2000万円の最優秀防御率才木が未更改で、2ケタ10人となる可能性がある。“優勝バブル”のばら色オフ。森下は「いろんな人の提示を見てもすごく考えてくれているのかなと思う。そういう評価をしてもらえることは頑張るきっかけにもなる。来シーズンも全員がいい表情でまた入れる」。2リーグ制後球団初のリーグ連覇へ、景気のいい査定が発奮材料だ。【塚本光】
▼森下が1億3200万円増の2億1000万円で契約更改。入団4年目で2億円到達は08年ダルビッシュ(日本ハム)16年大谷(日本ハム)24年牧(DeNA)に次いで4人目で、年俸では牧の2億3000万円に次いで2位。外野手では96年イチロー(オリックス)02年高橋由(巨人)08年青木(ヤクルト)20年吉田正(オリックス)の4人の各5年目を抜いて最速到達となった。