【ホノルル(米ハワイ州)11日(日本時間12日)=佐藤究】さらなる高みへ、テーマは「挑戦」だ! 優勝旅行中のソフトバンク…
【ホノルル(米ハワイ州)11日(日本時間12日)=佐藤究】さらなる高みへ、テーマは「挑戦」だ! 優勝旅行中のソフトバンク小久保裕紀監督(54)が、常夏のハワイで来年の漢字一文字に「挑」を記した。リーグ3連覇、2年連続の日本一を狙う26年シーズン。他球団から追われる立場も、チャレンジャー精神で再び頂点を目指す。
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小久保監督が色紙に筆を走らせた。今年ではなく、来年の漢字一文字。記したのは「挑」だった。
「勝っていても、挑戦。失敗を恐れず、チャレンジし続ける姿勢を貫きます」
実にシンプルな意味合いも、常勝ホークスが目指すべき姿を簡潔に表現。根底にソフトバンクグループのトップ、孫オーナーの姿勢があった。
「オーナーの生き方そのもの。現状維持では満足をされないわけじゃないですか。やっぱりチャレンジを続けることでしか、進化、成長はないと思うので」
リーグ連覇、日本一は、もう過去の話だ。阪神との日本シリーズを終えた直後だった。城島CBOに「3連覇をするにはもう1度、新しいチームを作るくらいの気持ちじゃないと3連覇はできない」と伝えていたという。歓喜の喜びは一瞬、わずか数分後には来季へ気持ちを切り変えた。
「歴史が証明している。(リーグ3連覇は)難しい? そらそうじゃないですか」。球団のリーグ3連覇は、南海時代に2度。福岡移転後は1度もない。最後まで覇権争いを繰り広げた新庄ハムをはじめ、来季も他球団から追われる立場にある。
「(日本ハムは)当然、強敵やなと思いますけど、『打倒ホークス』でみんなが来るわけなので」
オフに柳町の一塁挑戦、ベテラン今宮の内野全ポジション指令を出した。常勝への道を模索し、常識にはとらわれない。共通認識で球団スローガンに「目指せ世界一」を掲げる。
「現状で満足し、何年間で1回勝てばいいっていう思いで球団を持たれているわけではない。目指せ世界一がゴールですから。そうじゃないと組織は強く発展していかないと思います」
リーグ3連覇に、日本シリーズ連覇へ-。過去より、未来に目を向け、挑戦への歩みを止めない。