ムキムキになって長打力アップじゃ!広島の佐々木泰内野手(22)が7日、筋力を強化して来季2桁本塁打を放つ心意気を示した…

 ムキムキになって長打力アップじゃ!広島の佐々木泰内野手(22)が7日、筋力を強化して来季2桁本塁打を放つ心意気を示した。呉市のクレイトンベイホテルで行われた『CARP FAN FESTA くれ 2025』に末包、矢野とともに参加。新井監督から自身の経験を伝えられ、さらなるパワーアップに力を注ぐ。

 プロ野球選手になって初めてのオフを迎えた佐々木の日常はせわしない。イベントに出席すると大歓声を浴び、練習では己を追い込む日々。この日は末包&矢野の先輩コンビに引っ張られながら約400人の前でトークショーを行い、ファンとの交流を楽しみつつ、オフの取り組みについて明かした。

 レギュラーシーズン終了後、10月は宮崎でのフェニックス・リーグに参加。11月も秋季練習に参加し、侍ジャパン強化試合も経験するなど、実戦を多くこなしてきた。現在は「毎晩ウエートトレーニングをしています。筋力が…という課題が見えたので、まずはそこに着手している感じです」と力を込めた。

 1年目の今季はケガでの離脱があり、1軍で54試合の出場にとどまるも打率・271をマーク。一方で187打席に立ち、本塁打は0本に終わった。イベント中にはプロ初本塁打への期待の声も寄せられ、「早く1本出せるようにという思い。シーズンで2桁(本塁打を打つことが)できるようにトレーニングを積み重ねてやっていきたい」と表情を引き締めた。

 10、11月は長打力アップのためにバットの「振る力」に焦点を当て、フルスイングにこだわって汗を流した。12月に入ってからはスイング力の基盤となるフィジカル面に目を向けている。ウエートトレーニングでは鍛える箇所を腕&背中、下半身、胸に分けて1日ごとに追い込む箇所を変えながら筋肥大を目指している。「毎日、筋肉痛ぐらいの勢いで今はやっています」と腕をさすった。

 “マッチョ化計画”の裏には新井監督からの言葉があった。11月23日のファン感謝デーに出席した際に指揮官から「俺も現役の時はオフの時、毎日ウエートをしていた」と言われたという。新井監督は現役時代にスクワットで240キロを6回挙げるなど、異次元のウエートトレーニングでパワーアップを成し遂げており、実体験を耳にした佐々木も筋力強化への思いが強まった。

 オフに入って結婚したことで、「責任感を持ってやりたいと思っている」と決意も固い。左手の薬指では指輪が輝く中、ファンに向かっては「規定打席到達を最終的な目標に。2桁(本塁打)もいきます!」と力強く宣言した。“泰砲”の名をとどろかせるべく、肉体を鍛え上げていく。