連覇、日本一を狙う藤川阪神の2026年初陣が2月8日・日本ハム戦(名護)に決まったことが7日、分かった。順調にいけば、…
連覇、日本一を狙う藤川阪神の2026年初陣が2月8日・日本ハム戦(名護)に決まったことが7日、分かった。順調にいけば、ドラフト1位・立石正広内野手(22)=創価大=の対外試合デビュー戦となる可能性も浮上。藤川監督にとって阪神時代の先輩である新庄監督との対決で、注目の一戦となりそうだ。
新生・藤川阪神が来年2月8日に日本ハムと激突することになった。指揮官にとって、新庄監督は阪神時代の先輩で憧れの存在。今年の日本シリーズでの対決はお預けとなったが、球春到来を告げる好カードに、名護は熱気に包まれそうだ。
今年のエスコンフィールドでの交流戦は、試合前のパフォーマンスから大盛り上がりだった。初戦は両監督が握手せず、目線も合わせずピリピリムードを漂わせると、2戦目は笑顔でグータッチ。3戦目は審判団も交えて手を合わせて、ハイタッチを交わした。佐藤輝の通算100号メモリアルアーチが飛び出すなど、3連戦は2勝1敗で虎が勝ち越し。「非常に緊張感のある交流戦の最初だった」と藤川監督が2年ぶりリーグVへ手応えをにじませる対決だった。
ドラフト1位・立石も、かつての虎のプリンスの前でベールを脱ぐことになりそうだ。今秋のドラフト会議では3球団競合の末、藤川監督が交渉権を獲得し、「全国のタイガースファン、野球少年たちの夢となる選手ですからホッとしてます。しばらく先までタイガースの未来は明るくなりました」と歓喜。一方、広島・新井監督とともに外れくじを引いたのが新庄監督だった。立石がケガなく順調にキャンプを送ることができれば、因縁の相手との対決がいきなり実現することになる。
近年の大卒ルーキーでは、4球団競合だった佐藤輝が初の対外試合となった21年・日本ハム戦(宜野座)で、3安打1本塁打3打点の大暴れ。大学ナンバーワンスラッガー・立石のデビュー戦アーチにも期待がかかる。
立石だけでなく、同2位・谷端(日大)、同3位・岡城(筑波大)も対外試合デビューを飾る可能性がある。さらに秋季キャンプで藤川監督が宜野座組スタートを明言した百崎と育成・嶋村が出場する可能性も。指揮官は以前から「2025年に作ったチームを壊して、2026年にいく」と新しくチームを作り上げることを強調しており、若虎にとっては、絶好のアピール機会となる。
今春キャンプでは2月8、9日に、宜野座で3年連続となる1、2軍合同紅白戦を開催した。対外試合の初戦は15日・楽天戦(宜野座)で、約1週間の前倒しとなる。悲願の連覇、そして日本一へ、「2・8」から虎のVロードが幕を開ける。