阪神ドラフト1位の創価大・立石正広内野手(22)が故郷山口の星を目指す。27日、母校の高川学園(山口)を訪れ「高川学園高…
阪神ドラフト1位の創価大・立石正広内野手(22)が故郷山口の星を目指す。27日、母校の高川学園(山口)を訪れ「高川学園高等学校出身 プロ野球選手・Jリーガー誕生 合同記者会見」に参加。山口のテレビ中継は巨人戦が多い中、来季はその伝統の一戦幕幕を開ける。開幕スタメンでG倒を果たし、将来的には2000安打も放って山口を虎色にする大きな志を明かした。
ドジャース大谷翔平投手(31)のように「ワクワクさせる」選手を理想にスター街道を歩む。
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立石はりりしい表情で、高川学園に足を踏み入れた。中学、高校の6年間を過ごした大切なふるさと。多くの思い出が残る母校を訪れ、決意は新たになった。
「開幕戦に出るということは、その時点でのベストなメンバーということだと思う。そうなれるように頑張ります」
帰省中の地元・山口での野球のテレビ中継は巨人戦が多い。そんな中、阪神は3月27日のシーズン開幕戦で巨人と戦う。プロ1年目、これ以上ない舞台が整った。「巨人ファンが多い」と感じる土地柄だが、デビュー戦でスタメンを張って活躍すれば、虎の立石の名が山口中にとどろく。「開幕戦で出たいのは一番。そこで勢いに乗って、1年間ケガなく出続けられるのが理想です」。最高のモチベーションができた。
創価大では春のリーグ戦で2年時から3年連続で打点王に輝くなど、得意の季節だ。「自信を持っていこうかな」とにやり。阪神ファンを増やしたいか問われて「そうですね」と大きくうなずいた。G倒でチームの開幕ダッシュを導き、虎党を増やす意気込みだ。
山口出身で有名なプロ野球選手といえば「高木豊さんじゃないですか」。前身の多々良学園OBで何度か会ったこともあるという。「いちOBとしては名前がぱっと浮かびます。将来そう思われるような選手に。高川といえば立石みたいになりたい」と目指すべき背中だ。高木氏は実働14年間で1716安打をマーク。「できる限り長くやりたい。(2000安打は)もちろん打ちたい」。息の長い活躍で同氏を超える大台を、山口といえば立石といわれる選手を目指す。
会見は在学中の後輩部員たちも見る中で行われ、その覚悟はより強くなった。「打席に入ってワクワクする選手というか、大谷選手が打席に入れば誰でもワクワクしますし、そういう選手にこれからなりたい」。キャンプ、オープン戦で猛アピールして開幕スタメン、そしてG倒、2000安打へ。スター街道を走るプランはしっかりイメージできている。【塚本光】