<大相撲九州場所>◇14日目◇22日◇福岡国際センター新関脇の安青錦(21=安治川)が、今場所後、大関昇進する可能性が急…
<大相撲九州場所>◇14日目◇22日◇福岡国際センター
新関脇の安青錦(21=安治川)が、今場所後、大関昇進する可能性が急浮上した。打ち出し後、審判部は安青錦の大関昇進に関する会議を、千秋楽昼に開くことを決めた。高田川審判部長(元関脇安芸乃島)は、昇進に関する会議を開催することは明かしたが「今、話すことじゃない」と、優勝したら昇進なのか、千秋楽の本割に負けたら昇進見送りなのかなど、現状の方向性について詳細は明かさなかった。
この日の幕内後半戦の審判長を務めた九重親方(元大関千代大海)は、昇進に関する会議を開くことについて「それだけ盛り上がってきたということ」と、審判部内にも、大関昇進にふさわしい実力があるとの声が増えてきたことを、におわせた。九重親方自身も「メッキがはがれない。真の強者だ」と、うなった。安青錦は、この日で新入幕から5場所連続で11勝に到達。同親方は「横綱を得意としている安青錦はすごい(豊昇龍戦は3戦全勝)。いい稽古を部屋で積んで、心も体も充実している。こんなに安定して、新入幕から上がってきた力士は初めて見た」と、大絶賛していた。
安青錦は新三役の小結だった先場所で11勝し、今場所が三役として2場所目。大関昇進の目安は「三役で3場所33勝」で、場所前から審判部は一貫して、今場所は足場固めの場所で、大関とりは最速でも来場所との見解を示してきた。それがこの日は一転、東前頭筆頭で11勝した先々場所を起点として、大関昇進にふさわしいか検討するという、昇進に関する議論を前倒しすることとなった。