「明治神宮野球大会・大学の部・準決勝、青学大8-2八戸学院大」(18日、神宮球場) 大学の部の準決勝2試合が行われ、史…

 「明治神宮野球大会・大学の部・準決勝、青学大8-2八戸学院大」(18日、神宮球場)

 大学の部の準決勝2試合が行われ、史上6校目で初の連覇を目指す青学大は、来秋ドラフト1位候補の最速154キロ右腕・鈴木泰成投手(3年・東海大菅生)が8回2失点で8-2で八戸学院大を破って3年連続の決勝進出。決勝は19日に行われる。

 立ち上がりに、まさかの2失点。それでも鈴木は悲観していなかった。「簡単に打たれる真っすぐではないと海(捕手の渡部)とも話していた」。回を追うごとに本領発揮。大学での全国初先発で、来秋ドラ1候補と称される力を示した。

 ソロを浴びるなど2点の先取を許して初回のマウンドを終えると、中日ドラフト1位のエース・中西から言葉をかけられた。「気合が入りすぎていたのか、強く腕を振りすぎて、体が突っ込んで腕が振り遅れていた。『良い力感で』とアドバイスいただいた」。すぐに実践し、二回以降は散発3安打無失点。直球を強振してくる打線に対して低めへの制球を最優先し、8回7三振2失点で決勝進出を導いた。

 今夏に大学日本代表に選出され「圧倒できる投手、世代ナンバーワンを目指したい」と思いを強めた。それだけに、代表のチームメートで、決勝で激突する立命大の同学年左腕・有馬は「ライバルとして意識しますし、負けたくない」と闘志を燃やす存在だ。「ここまで来たからには、何が何でも4年生、監督を日本一にしたい」。連投も辞さない覚悟で連覇を見据えた。

 ◆鈴木 泰成(すずき・たいせい)2004年5月28日、21歳。茨城県ひたちなか市出身。187センチ、85キロ。右投げ右打ち。小学1年時から勝田野球スポーツ少年団で野球を始め、田彦中では友部リトルシニアに所属。東海大菅生では1年秋からベンチ入りし、2年春に出場したセンバツで2試合に登板。青学大では1年春からリーグ戦デビュー。今年の日米大学野球選手権で大学日本代表入り。50メートル走6秒0、遠投105メートル。