プロボクシング元WBA世界バンタム級王者で現WBC世界同級2位の井上拓真(29=大橋)が注目の日本人対決に備えて練習を公…
プロボクシング元WBA世界バンタム級王者で現WBC世界同級2位の井上拓真(29=大橋)が注目の日本人対決に備えて練習を公開した。24日、トヨタアリーナ東京で同級1位那須川天心(27=帝拳)との同級王座決定戦を控え、18日に横浜市の所属ジムでトレーニングを披露。シャドーボクシングと鈴木康弘トレーナーとのミット打ちを各1ラウンドずつ取り組んだ。試合1週間前という異例の時期での公開トレーニングとなったため、11日にスパーリングを打ち上げ済み。総スパーリング数は100ラウンドを超えたという。
公開練習前には所属ジムの大橋秀行会長(60)、指導を担当する父真吾トレーナーとともに取材に応じた井上は「過去一、すべてが仕上がっている」と強調。勝てば24年10月の堤聖也(角海老宝石)戦以来、約1年1カ月ぶりの3度目の世界王座戴冠となるが、井上は「今の気持ちとしては世界王座に返り咲くというよりは天心選手にしっかりと勝って初黒星をつけます。ここが自分の1番のモチベーション」と自信の表情を浮かべた。
アマ9冠の堤麗斗(23=志成)、同門でアマ7冠となる日本バンタム級7位坂井優太(20=大橋)、IBF世界スーパーフライ級9位韓亮昊(28=六島)ら豪華なサウスポー陣と実戦練習を積んできた。井上は「体調もメンタルもすべてがベストコンディション」と自信たっぷり。真吾トレーナーも「拓真がプロになって初めてと言っていいぐらい、同じ思い、気持ち、同じ温度で練習できた。今までなくて合わないところもあったが、今回は本当にしっかりとついてきてくれた。拓真の試合に対する気持ちも伝わってきた。今回は最高に仕上がっている」と太鼓判を押した。
大橋会長も「何より感じるのは、ここに来て13年以上経ちますが、この試合が1番集中して気合が入って勝ちたい気持ちがひしひしと伝わってきている。天心選手がそれだけの強敵という裏返し。本当に試合が楽しみ」と大きな期待を寄せていた。