「侍ジャパン強化合宿」(12日、宮崎) 野球日本代表・侍ジャパンは12日、「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2025 日本…
「侍ジャパン強化合宿」(12日、宮崎)
野球日本代表・侍ジャパンは12日、「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2025 日本-韓国」(15、16日・東京ドーム)に向け、宮崎市内で行っていた強化合宿を打ち上げた。井端弘和監督(50)は「きっちりと仕上げられた」と、来年3月のWBCに向け新ルール対応にも自信。野手もピッチクロックに苦しんだ中、「もう少しゆっくりでいい」とし、秘策は「タイム」にあると説いた。
計6日間の強化合宿を打ち上げ、井端監督は表情に充実感を漂わせた。期間中、南国・宮崎は連日の快晴。最大の課題とした国際球の対応や、ピッチクロック、ピッチコムら新ルールの対応にも「キッチリと仕上げられた」と自信を見せる。“秘策”は合宿に派遣されたMLB審判から得た。
10日の広島戦後。ピッチクロック対応について、コーチ陣もレクチャーを受けた中で「日本の選手は早すぎるくらい早い。誰一人、打席でタイムを取らないとか、もう少しゆっくりやってもいい」と伝えられた。打者は1打席に一回、球審にタイムの要求が可能。一度時間はリセットされる。
「前回は誰も使わなかった。メジャーを見ていたら追い込まれたら一回使うとか、そんなやり方がある」。既に導入されているMLBの試合を参考に、井端監督は各打者に打席での余裕を求める。松田野手総合コーチも「広島戦では使いどころが分からなかったのが反省点。韓国戦からは誰かが使ってみて、うまく時間を使えるようになる」と各選手に信頼を寄せた。
来年3月の本戦を前に、今年最後の強化試合2試合。センターラインを課題としてきた中で「見極めをするポジションもある。しっかりと起用していく」と、本戦1次ラウンドでも同組の韓国相手に対応力を見る。「ルールにも順応してきたかなと思う。しっかり野球に集中できる」と指揮官。東京ドームに場所を移し、年内最後の仕上げに入る。