「女子ゴルフ・TOTOジャパンクラシック・第3日」(8日、瀬田GC北C=パー72) どたばたのスタートを物語る6バーデ…
「女子ゴルフ・TOTOジャパンクラシック・第3日」(8日、瀬田GC北C=パー72)
どたばたのスタートを物語る6バーディー、2ボギー、1ダブルボギーという派手なスコア。鈴木愛(31)=セーフルフォース=はそれでも終わってみれば2打伸ばし、首位とは4打差。同大会6年ぶりVを狙える位置で最終日を迎えることになった。
「来る時間を間違ってて、それに気づいてなくて。コースに着いたらキャディーさんに『(スタートまで)1時間切ってるよ』と言われて」
鈴木のルーティンは、スタートまで1時間30分をかけてショット、アプローチ、パターの調整を入れる。ところがこの日は「40分くらい。アプローチなんて10球ほどポンポンやるくらい」で、慌てて仕上げてティーイングエリアに向かうはめになった。
ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンから延田グループ・マスターズGCレディースまで、5戦連続の予選落ちという不振に陥り、前週は完全休養に充てていた鈴木。過去のワーストは3戦連続(4度)。調子の悪さを物語る数字だが、休養がプラスに働いた。
初日から着実にスコアを伸ばし、この日の3番パー3(185ヤード)では、5番ユーティリティーでのティーショットがピン下15センチに落ちるスーパーショットで楽々のバーディーを奪った。
8、9番で落としたものの、体が温まってきた後半は5バーディー。ダブルボギーとなった17番も「2打目、ショットはすごくよかったけど、フライヤーして奥のバンカー。悪いところがなくてのダボでした」と言うから、不調は完全に拭い去った。
パターは数年ぶりに手にしたタイプで、感触もいい。グリーンで自信を持つだけに「いいショットを増やしていければ」4打差逆転の可能性は大きく広がってくる。