侍ジャパンが、来年3月のWBCで導入される「拡大ベース」を使用し、投内連係、走塁練習などを行った。プレーにどういう影響が…

侍ジャパンが、来年3月のWBCで導入される「拡大ベース」を使用し、投内連係、走塁練習などを行った。プレーにどういう影響があるのか。選手の声を集めるべく潜入した。

従来のベースと比べ、一辺が3インチ(約7・6センチ)拡大。内野手の村林一輝(28)は「でかいですね。あまり変わらないのかなと思ってたんですけど、実際見てみると大きかったです」と想像以上の大きさに驚いた。

ベースが約7・6センチ大きくなる分、走者にタッチする幅も広がる。村林は「ちょっと広いので、ちょっと前とかでタッチしないといけないのかなっていうのはあります」と想定。10月のみやざきフェニックス・リーグで体験済みの牧秀悟内野手(27)は「ある程度慣れてきましたけど、走塁だったり、守備の時のタッチプレーだったりは、ちょっと違和感はあるなと思います」と話した。

守備面での難しさが想定される一方で、走塁面ではプラスとなる。森下翔太外野手(25)は「その面は自分もすごくプラスに捉えられるんじゃないかなと思うので、もっともっと慣れないといけないですけど、それによって自分の良さがもっと出ればなとは思っています」と拡大ベースによる盗塁数の増加にも意欲を示した。

この日は投内連係や走塁練習などで体感したが、10日の広島戦や15、16日の韓国との強化試合の中で課題や収穫が見えてくることが予想される。村林は「実戦をやってないんで何とも言えないんですけど、いろいろ課題は出てくると思います」とイメージ。来年3月のWBCに向け、「順応」の秋にする。【久保賢吾】