「東京六大学野球、慶大9-2立大」(15日、神宮球場) 3回戦1試合が行われ、慶大が立大に9-2の快勝で勝ち点1を獲得した。「5番・三塁」でリーグ戦初先発した副将の今泉将内野手(4年・慶応)がリーグ戦初本塁打となる3ランを放つなどサイクル…

 「東京六大学野球、慶大9-2立大」(15日、神宮球場)

 3回戦1試合が行われ、慶大が立大に9-2の快勝で勝ち点1を獲得した。「5番・三塁」でリーグ戦初先発した副将の今泉将内野手(4年・慶応)がリーグ戦初本塁打となる3ランを放つなどサイクル安打に“王手”の活躍。主将の今秋ドラフト候補・外丸東眞投手(4年・前橋育英)は7回途中2失点で2勝目を挙げた。

 チャンスを逃さなかった。17年ぶりの投手主将が誕生した慶大で、野手陣をまとめる頼れる副将。今泉が強風吹き荒れる神宮で躍動だ。

 初回に1点を先制し、なおも1死一、二塁。カウント1-1からのスライダーを捉えた。快音を奏でた打球は大きく弧を描き左翼席へ。リーグ戦1号が、勝ち点がかかる試合の主導権を握る3ランとなった。さらに三回に中前打、五回には右翼フェンス直撃の二塁打をマーク。サイクル安打は逃したものの「練習の成果が出せた」と笑った。

 187センチ、95キロの恵まれた体格で長打力が魅力。堀井哲也監督(63)も「4番で予定してた」と期待をかけていたが、競争の中で開幕スタメンは逃した。「悔しい思いはあった。必ずチャンスがあると準備してきた」と今泉。結果を示した副将が、グラウンド内外で陸の王者をけん引する。