【明治安田J1リーグ】京都サンガF.C. 2-0 湘南ベルマーレ(4月12日/サンガスタジアム by KYOCERA)【映像】右足が顔面にクリーンヒットした瞬間(リプレイあり) 危険なシーンだった。京都サンガF.C.のFWラファエル・エリア…

【明治安田J1リーグ】京都サンガF.C. 2-0 湘南ベルマーレ(4月12日/サンガスタジアム by KYOCERA)

【映像】右足が顔面にクリーンヒットした瞬間(リプレイあり)

 危険なシーンだった。京都サンガF.C.のFWラファエル・エリアスの右足が、湘南ベルマーレのGK上福元直人の顔面に直撃。SNSも大荒れとなった。

 スタジアムが騒然としたのは、J1リーグ第10節の京都vs湘南戦の29分だった。エリアスが湘南DF2人の間を抜け、FW原太智のスルーパスに反応してボックス内に侵入。対して湘南のGK上福元は勢いよく前に飛び出し、ボールめがけて身体を滑らせた。しかし、そのまま勢いよく両者が交錯。エリアスの右足が上福元の顔面に直撃してしまった。

 エリアスは両手を挙げて故意ではなかったことを示したが、接触を目の前で見ていた湘南のDF鈴木雄斗は激しいジェスチャーで危険性をアピール。顔面キックを食らう形になった上福元は手で顔を押さえたまま、何度もピッチの上を転がって悶絶していた。

 主審はエリアスにイエローカードを提示したが、両チームの選手たちがそれぞれ猛抗議。京都側は故意ではないとしてイエローカードに不服そうで、湘南側はレッドカードを要求した。解説の原一樹氏は、「エリアス選手の足が少し残ってしまったことで、上福元選手の頭に当たってしまった。頭を蹴る意思はなかったかもしれないですけど、(実際に蹴ってしまっていることで)イエローカードという判断だったかもしれないですね」との見解を述べた。

 さらに原氏は、「エリアス選手からすると少し避けきれなかったと。悪意があったと判断すればレッドカードでしょうから。エリアス選手がスライディングをしていたらガッツリぶつかっていると思いますし、ボールが届かなくて顔だったらレッドカードの対象になってしまったと思います。難しい判断ですね」と補足した。

 この危険なシーンには、ファンもSNSで反応。「エリアスやばすぎだろ GKの顔面蹴りいれて、あのやってませんみたいな顔できるの怖い」「エリアスのあれが退場にならんの意味わからんすぎるから」「解説が必死にエリアス擁護してるけど、あれは足を引くだろ普通……」「エリアス、レッドだろ!」「わざと足を残してんじゃん!」などの声が出た。

 また一方で、「上福元は大丈夫かぁ。故意でないとしても危ないプレーだよね」「上福元さん勇気ある飛び出しだったが大丈夫だろうか。相当痛そうだったからなぁ」と心配の声も寄せられた。

 約2分後に立ち上がった上福元は、審判に激しく抗議してイエローカード判定に納得がいかない様子。エリアスが歩み寄って和解を求めたが、それも受け入れず怒りを露わにしていた。原氏は「上福元選手からすれば、足が残っていたよ、避けてよっていうことはあると思います。逆にエリアス選手からすれば、避けきれないということでしょうね」と解説した。

 試合は、40分と63分にネットを揺らした京都が2-0で勝利。公式戦3連勝を飾った。

(ABEMA de DAZN/明治安田J1リーグ)