プロボクシングWBC世界バンタム級王者・中谷潤人(M・T)が14日、WOWOWの「エキサイトマッチSP」(4月28日午後9時、WOWOWライブ&オンデマンド)の収録に参加。2月24日にダビド・クエジャル(メキシコ)を3回KOで下して3度目…

 プロボクシングWBC世界バンタム級王者・中谷潤人(M・T)が14日、WOWOWの「エキサイトマッチSP」(4月28日午後9時、WOWOWライブ&オンデマンド)の収録に参加。2月24日にダビド・クエジャル(メキシコ)を3回KOで下して3度目の防衛に成功した試合をセルフ解説した。

 収録後の取材で、IBF王者・西田凌佑(六島)との統一戦や、来春にも予定される世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)との東京ドーム決戦について言及。将来的な6階級制覇の野望も明かした。

 次戦は6月頃に予定される。対戦相手は未定だが、2月の防衛戦後にリング上で対戦を約束したIBF王者の西田凌佑(六島)との統一戦も浮上している。

 西田について「同じサウスポーで、作戦実行能力の高い選手。あまり自分からバランスを崩さなず、相手が崩れてくるのをコントロールしていくような選手だと思う」と印象を語り、「向き合ってみないと分からないところはあるが、そういうところを想定しながら練習はしていく。そこら辺の駆け引きとかってもまた面白いかなって思っている」と話した。

 3月31日に行われた2024年度年間優秀選手表彰式では、世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)から「中谷君、1年後に東京ドームで日本ボクシングを盛り上げよう」と対戦を呼びかけられ、「やりましょう」と呼応した。

 井上戦については「まだ階級も違うんで体作りもしないといけないので、勝算っていうのはまだ見えてない。これから体重を上げて体を作っていく段階でスピードもパワーもプラスの部分が大きい」と話し、来春の対決を見据え「一戦一戦、本当にいいパフォーマンスをしていくことが自信にもなるし、自分の成長にもつながる。まずはそのことをやっていけたら」と強調した。

 一方で、井上戦は「最終目標ではない」とも話す。井上戦の先に、パウンド・フォー・パウンド(PFP、全階級を通じての最強ランキング)での1位、スーパーフェザー級までの6階級制覇も見据えている。

 「スパーリング相手が大体スーパーフェザーとかライトぐらいなんで。より工夫は必要になってくるが、あとは体がどれだけ大きくなっているか。無理してまでやることはない。成長しながら、いいパフォーマンスができるところで戦っていきたい。(ライト級は)あまり想定していない。その(スーパーフェザー級)ぐらいがベストなんじゃないですか」

 中谷は近日中に米ロサンゼルスに出発し、ルディ・エルナンデス・トレーナーのもとで約1か月間のスパーリング合宿を行う予定だ。