【ブンデスリーガ】ボルシアMG 1-2 フライブルク(日本時間4月12日/ボルシア・パルク)【映像】堂安律vs板倉滉の「ハイレベル攻防」 ブンデスリーガで実現した注目の日本代表対決は、両者が特長を出し合う攻防となった。フライブルクのMF堂安…

【ブンデスリーガ】ボルシアMG 1-2 フライブルク(日本時間4月12日/ボルシア・パルク)

【映像】堂安律vs板倉滉の「ハイレベル攻防」

 ブンデスリーガで実現した注目の日本代表対決は、両者が特長を出し合う攻防となった。フライブルクのMF堂安律が得意の形からシュートに持ち込むと、ボルシアMGのDF板倉滉が懸命なブロックに入ったことでボールは枠外へ。ハイレベルな攻防に解説者やファンが唸った。

 フライブルクとボルシアMGが激突したブンデスリーガ第29節の1-1で迎えた44分、日本代表の2人がマッチアップした。ボックス手前の右側でMFマキシミリアン・エッゲシュタインからのパスを受けた堂安は、じわじわと縦に運びつつ、一度マイナスに切り返した瞬間に左足で斜めのパスを選択。DFの間を通す鋭い弾道のパスを、ゴール正面のFWルーカス・ヘーラーに送り届けてみせた。

 秀逸だったのはその後の動きだ。堂安はすぐさまリターンを受けるためにボックス内に侵入し、混戦からこぼれ球が目の前に転がってくると、トラップで左へ小さく運んで左足を一閃。強烈なシュートをゴール右方向へと放った。

 この動きに素早く反応したのが、板倉だった。堂安がシュートに持ち込む瞬間、左のコースを消しに動いたのだ。コンマ数秒の判断で危険な場所を察知して身体を出すと、それを見た堂安が“コースを消された”ことによって、瞬時にシュートを右に打つように切り替えたようにも映った。

 試合後、ABEMAで解説を務めた安田理大氏(元日本代表DF)は、このシーンを“今日のベストプレー”としてセレクト。その奥深さと2人の日本代表によるハイレベルな攻防について言及した。

「最後に板倉選手が一歩、二歩と寄せてきている。面を作りながら寄せているので、あのプレッシャーがなければ堂安選手はもっと落ち着いてシュートを狙えたと思います。一瞬の判断。そこで寄せた板倉選手もさすがだと思うし、堂安選手がボールを持った時のゴールを取りにいく姿勢もさすが。シュートも寄せてきた中でよくあそこに打った。ボール1つ、2つのところだったので。板倉選手と堂安選手の良いプレーが光った場面」

 ハイラベルな日本人同士の駆け引きにはファンも大興奮。ABEMAのコメント欄やSNSでは、「あれ繋ぎますか」「狙いすましたのに!」「えぐい」「堂安うまい」など堂安を称える声に加え、「レベル高い」「板倉と堂安のマッチアップおもろすぎる」「これ板倉のブロックなかったら入ってたかも」など欧州屈指の舞台で実現した対決を楽しむ声などが寄せられていた。

 なお、試合は90分に堂安の絶妙なクロスからMFヨハン・マンザンビが決勝弾を決めたフライブルクが勝利。この日の結果により両チームの順位が入れ替わり、フライブルクは6位、ボルシアMGは7位となった。いずれもまだチャンピオンズリーグ出場圏内の4位を狙える位置に残っており、残り5試合も要注目だ。

(ABEMA/ブンデスリーガ)