佐々木は渡米後最長の5回で4安打1失点の粘投【MLB】カブス 16ー0 ドジャース(日本時間13日・ロサンゼルス) ドジャース・佐々木朗希投手が12日(日本時間13日)、本拠地でのカブス戦で今季4度目の先発マウンドに上がった。メジャー移籍後…

佐々木は渡米後最長の5回で4安打1失点の粘投

【MLB】カブス 16ー0 ドジャース(日本時間13日・ロサンゼルス)

 ドジャース・佐々木朗希投手が12日(日本時間13日)、本拠地でのカブス戦で今季4度目の先発マウンドに上がった。メジャー移籍後最長となる5回を投げ、4安打1失点の粘投。初勝利こそならなかったが、米識者は物理法則を無視した“魔球”に目を丸くした。

 この日は平均96.4マイル(約155.1キロ)、最速98.3マイル(約158.1キロ)と、佐々木基準では球速自体は飛び抜けていなかったが、これまで課題だった変化球が安定。中でも、「ピッチング・ニンジャ」の愛称で知られる投球分析家のロブ・フリードマン氏が注目したのは“特殊すぎる”変化球だった。

 2回にダンズビー・スワンソン内野手と対戦した場面。ボール2球から直球で追い込み、最後は85マイル(約138.7キロ)のスプリッターで空振り三振に仕留めた。フリードマン氏は「ロウキ・ササキ エグい85マイルのフォーク」として映像を公開。そして「回転数は473回転/分」と添えた。

 昨年のメジャーリーグで投じられたスプリットの平均回転数は1302回転/分。佐々木はその3分の1ほどしか回転せず、MLB公式では「ほとんどナックルボールのようなもの」と称されている。“無回転フォーク”に米ファンも「あんなボール、反則だろ……」「とんでもない球だな!」「Wow……」「473!?」などと衝撃を受けたようだ。初勝利こそ手にできなかったが、着実にメジャーの階段を歩んでいる。(Full-Count編集部)