「東都大学野球、日大2-0国学院大」(7日、神宮球場) 開幕して1回戦3試合が行われ、日大が昨秋2位の国学院大を下して白星発進。エース・市川祐投手(4年・関東第一)が9回96球で無四球のマダックス(100球未満での完封勝利)を達成した。昨…
「東都大学野球、日大2-0国学院大」(7日、神宮球場)
開幕して1回戦3試合が行われ、日大が昨秋2位の国学院大を下して白星発進。エース・市川祐投手(4年・関東第一)が9回96球で無四球のマダックス(100球未満での完封勝利)を達成した。昨年は春秋ともに首位打者の谷端将伍内野手(4年・星稜)が先制V打をマークと、今秋ドラフト候補に挙がる投打の柱が力を示した。中大は5連覇を狙う青学大に逆転勝利。亜大は3季ぶりに1部へ復帰した東洋大に先勝した。
絶好機を逃さなかった。開幕星を導く一打を放ち、二塁上でベンチをあおるように両手でガッツポーズ。谷端がさすがの勝負強さを見せつけた。
「1、2打席目は迷いがあった。3打席目は空振りを恐れず、全球打ちにいくくらいの気持ちで割り切っていきました」
0-0で迎えた六回2死一、二塁。前の打席で空振り三振に倒れたチェンジアップに初球から反応した。鋭い打球は左中間を破る先制の2点適時二塁打に。4番の仕事を果たし、阪神・吉野スカウトは「率も残す中で長打も打てる。勝負強さは魅力」と評価した。
そのリードを市川祐が守り抜いた。ツーシーム、カットボールなどの多彩な球種を直球の軌道から変化させることを意識しており、国学院大・鳥山監督が「『今の球は何だったんだ?』と思うくらい、攻略のための指示がしにくい」と話すほど相手打線を翻弄(ほんろう)。マダックスでリーグ通算16勝目を挙げた。
「エースとして9回を投げ抜くことが大事」と市川祐。投打の要が役目を果たし“快幕”を導いた。