日本GPで対峙した角田とローソン。(C)Getty Iamges 名門レッドブルの異例決定で立場が変わった二人の評価は二分した。 F1の日本GP決勝が6日に鈴鹿サーキットで行われ、3月27日にレッドブル昇格が急きょ決まった、角田裕毅は12位…

日本GPで対峙した角田とローソン。(C)Getty Iamges
名門レッドブルの異例決定で立場が変わった二人の評価は二分した。
F1の日本GP決勝が6日に鈴鹿サーキットで行われ、3月27日にレッドブル昇格が急きょ決まった、角田裕毅は12位で“デビュー戦”を終えた。上位争いこそ逃したが、操作が困難とされる「RB21」への適応時間が限られていた状況で、Q1では7番手の1分27秒967をマークする好レースを展開。エースドライバーのマックス・フェルスタッペンに迫るタイムを刻むなど、今後に期待を持たせた。
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一方で厳しい内容に終始したのは、角田と入れ替わりでレッドブルの姉妹チームであるレーシングブルズに降格したリアム・ローソンだ。決勝では13番手でスタートを切るも、オープニングラップでいきなり角田に抜かれるなど苦戦。最終的にペースを上げきれずに17位フィニッシュとなった。
決勝後にとりわけ厳しい評価が相次いだのは、降格の憂き目にあったローソンだった。ショッキングだった人事を「ここ数週間、数カ月はかなりクレイジーだった」と振り返る23歳を母国紙『New Zealand Herald』は「戦略は報われず、ローソンの仕切り直しの初陣は期待外れに終わった」と指摘。ピットストップを遅らせたほか、33周目にソフトタイヤに交換するなど、さまざまな工夫を凝らしたチーム戦略と本人の判断を断じた。
また、「好成績を収められるはずだったチャンスを台無しにした」と酷評する同紙は、「ローソンは第1コーナーで、角田が後ろに控える13位のスタートポジションを立派に維持したが、レッドブルの『RB21』がスピードの優位性を発揮するのは時間の問題だった」と指摘。角田との攻防にあっさりと敗れた23歳を皮肉った。
もっとも、自身の厳しい立場を理解するローソンは「正直に言えば、残念な終わり方ではある。ただいいラップもあった」と前を向く。
次戦バーレーンGPは4月11日に幕が開ける。それまでにどこまでクオリティを高められるか。角田とローソンの真価が問われそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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