「ロッテ0-5楽天」(6日、ZOZOマリンスタジアム) 青空の広がったZOZOマリンスタジアムに、背中を押す古謝コールが起こった。緊張が表情に自然と伝わる。「早く投げる番、九回裏が来てほしいなと思っていました」。はやる気持ちを押し殺し、3…
「ロッテ0-5楽天」(6日、ZOZOマリンスタジアム)
青空の広がったZOZOマリンスタジアムに、背中を押す古謝コールが起こった。緊張が表情に自然と伝わる。「早く投げる番、九回裏が来てほしいなと思っていました」。はやる気持ちを押し殺し、3安打無失点のプロ初完封。初めて見た楽天勝利の景色は格別だ。
最大のヤマ場は三回。1死二、三塁で「点を取られてもいいぐらい、開き直って腕が振れた」といずれも直球で2者連続三振。「ずっと強くしたい」とルーキーイヤーから取り組み続けた直球で難所を切り抜けると、最後まで球威ある直球で「0」を刻み続けた。
本来なら開幕ローテは補欠だった。新外国人・ハワードが開幕目前で離脱。「こんなチャンスそうそうない」と巡ってきた登板機会で、開幕後は14イニング無失点。「全く代役と思っていない」。強い言葉に秘めた思いは、古謝樹投手の覚悟だ。
成長の2年目へ。プロ初完投初完封で今季1勝目を挙げた。「自分にしては出来過ぎ。1年間いい成績を残せるように、一つの柱になっていけるように頑張りたい」。チームは2カード連続勝ち越しで2位浮上。もう代役とは言わせない。