29日(土)、東京・両国国技館で開催される「RISE ELDORADO2025」の第10試合Superfight!(-52kg 3分3R延長1R)でラジャダムナンスタジアム認定スーパーフライ級王者のクマンドーイ・ペッティンディーアカデミー…
29日(土)、東京・両国国技館で開催される「RISE ELDORADO2025」の第10試合Superfight!(-52kg 3分3R延長1R)でラジャダムナンスタジアム認定スーパーフライ級王者のクマンドーイ・ペッティンディーアカデミーと対戦するRISEフライ級王者の那須川龍心(TEAM TEPPEN)が、まさかの失態を告白。ノンタイトル戦ながら強敵との一戦に向け「いかなるときもチャンピオンでなければ」と気を引き締めた。
昨年11月に数島大陸を1RKOで下し、悲願のベルトを巻いた那須川。クマンドーイは過去に兄・那須川天心とも対戦経験があり、2023年には「RISE WORLD SERIES 2023 -54kg Tournament」に参戦。準決勝でRISE世界バンタム級王者の志朗(BeWELLキックボクシングジム)に判定勝ちを収めている実力者だ。
決戦を前に、練習を終えた龍心にABEMAが密着。母・由美子さんとリラックスした雰囲気で話す龍心は、減量中でも普通に食事を口にするという。「それが普通なんですよ」と龍心。ただ白米は100グラム、そのほかに鶏肉とブロッコリーと母の気遣いがうかがえる。
龍心は兄の背中を追うように2022年4月「RISE ELDORADO2022」でデビュー。判定勝利で初陣を飾るもプロ2戦目「THE MATCH2022」でK-1を主戦場にする大久保琉唯に判定負け。「お前はそんな実力じゃねぇ」と現実を思い知らされたという。この敗戦が、勝負への“執着”を生み、龍心を変えた。
「RISE ELDORADO2024」では勢いに乗る松本天志に判定勝利。自信を深め、白星を重ねた龍心は昨年11月、フライ級タイトルマッチで初防衛戦に臨んだ数島大陸(王者/及川道場)を1ラウンドKO。見事頂点に上り詰めた。
とここまでは素晴らしいストーリーだが、龍心は自ら、悲願のベルト奪取後の失態について話し始めた。
戴冠後初の撮影の帰り、電車の中でのこと。電車の網棚に大事なベルトを乗せたまま眠りに落ちた龍心は、乗り換えの際に慌てて大事なベルトを網棚に置き忘れてしまったという。
ベルトは無事、手元に戻ってきたというが「チャンピオンとしての自覚ないんだよ」と龍心が反省すれば、「伊藤代表に怒られるよ」と母。その際、母はタイトルマッチに勝利した際に伊藤代表から贈られた賞状の写真を撮って、龍心に送ったという。
「王者はいかなる時でも王者でなければならない」
29日、ベルトを巻いた際の涙と自覚を今一度胸に、龍心は強敵クマンドーイとの一戦に臨む。