日本相撲協会は29日、都内で臨時理事会と春場所(3月9日初日・エディオンアリーナ大阪)の番付編成会議を開き、大関豊昇龍(25)=立浪=の横綱昇進が正式に決定した。 注目の伝達式では口上に「気魄一閃(きはくいっせん)」の文言を入れ、横綱とし…
日本相撲協会は29日、都内で臨時理事会と春場所(3月9日初日・エディオンアリーナ大阪)の番付編成会議を開き、大関豊昇龍(25)=立浪=の横綱昇進が正式に決定した。
注目の伝達式では口上に「気魄一閃(きはくいっせん)」の文言を入れ、横綱としての覚悟を示した。
協会からの使者、境川理事(元小結両国)と大鳴戸親方(元大関出島)を立浪親方(元小結旭豊)、女将の舞美さんととともに迎えた豊昇龍は、横綱昇進を満場一致で推挙したと伝えられ「本日はおめでとうございます」と祝福された。「謹んでお受け致します。横綱の名を汚さぬよう気魄一閃(きはくいっせん)の精神で精進いたします本日は誠にありがとうございました」と口上を述べた。
「気魄一閃(きはくいっせん)」は大関昇進時の伝達式でも述べた言葉でスポーツの応援幕などに記される言葉だが四文字熟語ではない。当時「どんなことがあっても力強く立ち向かう」の意味と説明した。
初場所では優勝決定ともえ戦を制し、12勝3敗で2度目の制覇を果たした豊昇龍。初土俵から所要42場所での昇進は年6場所制となった1958年以降では6番目の速さ。一人横綱の照ノ富士が初場所中に引退したが、1993年初場所以来、32年ぶりの横綱空位は免れた。
2021年名古屋場所後の照ノ富士以来となる第74代横綱が誕生。モンゴル出身では6人目。令和2人目、平成生まれで2人目の横綱となる。一人横綱として新横綱になるのは、1993年春場所の曙以来となる。