今週は第1回の小倉牝馬ステークス(4歳上牝・GIII・芝2000m)が行われる。例年は中京で施行されていた愛知杯を引き継ぐかたちで今年から新設された。そこで舞台となる小倉芝2000mのコース傾向を紹介したい。なお、同じ小倉芝でも夏開催と…
今週は第1回の小倉牝馬ステークス(4歳上牝・GIII・芝2000m)が行われる。例年は中京で施行されていた愛知杯を引き継ぐかたちで今年から新設された。そこで舞台となる小倉芝2000mのコース傾向を紹介したい。なお、同じ小倉芝でも夏開催と冬開催では異なる馬場になるので、データは22年以降の近3年、かつ冬開催の1〜3月に限定したものとする。
まずはジョッキー。騎乗回数が20回以上の騎手に限ると、丹内騎手が11勝でトップ。6番人気で2勝、7番人気で1勝と伏兵での活躍も目立ち、単勝回収率は144%もあるので、とりあえず押さえておくというスタンスでいい。他では6勝の藤岡佑騎手、4勝の鮫島駿騎手も要チェックだ。
続いては種牡馬。ロベルト系は総じて好成績で、特にスクリーンヒーローとモーリスの父仔は優秀だ。前者が【4-3-2-14】の勝率17%、複勝率39%なら、後者も【2-2-4-18】の勝率8%、複勝率31%。ともに回収率も高い。また、ハーツクライ産駒やオルフェーヴル産駒も上々。このことから、ディープインパクト系のようなキレッキレのタイプよりは、長く脚を使えるタイプが優勢といえる。
最後に脚質。小回り小倉ということで前有利と思われがちだが、夏開催はともかく、冬開催は差しが決まりやすい。とりわけ上がり3F最速をマークした馬は【30-21-12-23】の勝率35%、複勝率73%。回収率は単複ともに250%を超えている。さすがに極端に後方からでは厳しいが、ある程度の位置からしっかりと脚を使えるタイプは、軸として信頼できる。