今週は中京競馬場で日経新春杯(芝2200m)が行われる。ハンデ戦に加えてタフな冬の中京芝と、波乱の可能性は十分だ。ここでは、過去10年データからサンライズアースとロードデルレイにフォーカスしたデータを取り上げる。◆【日経新春杯2025予想/…

今週は中京競馬場で日経新春杯(芝2200m)が行われる。ハンデ戦に加えてタフな冬の中京芝と、波乱の可能性は十分だ。

ここでは、過去10年データからサンライズアースとロードデルレイにフォーカスしたデータを取り上げる。

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サンライズアースに「3.1.1.3」の追い風

日本ダービー以来の実戦となるサンライズアース。当時の上位馬は古馬GI戦線でも好走をはたした馬が並んでおり、世代レベルは申し分ない。素質馬が迎える待望の復帰戦。長期休養明けのローテーションと天秤にかけたとき、データはどう判断するのか?

・前年の日本ダービーでひと桁着順の関西馬【3.1.1.3】

過去10年で3頭の勝ち馬を輩出。世代最高峰の馬を決めるレースにおいて、ひと桁着順は名誉ある立ち位置と言って差し支えない。それをクリアした馬は本レースで警戒すべきとのデータだ。

サンライズアースについて補足すると、日本ダービーは向こう正面から一気にマクる競馬。終始緩むことのない厳しいラップを刻んだうえでの4着には計り知れない価値がある。中間の調教はウッド・坂路4Fでいずれも自己ベストをマークと状態も良好。昨年とは馬がガラリと変わった感があり、いきなりの激走があっても不思議ではない。

■ロードデルレイに【0.0.1.7】の鬼門データ

その一方で、マイナスデータに立ち向かうのがロードデルレイだ。生涯を通じて馬券外は芝2400mの一戦のみ。中距離戦線の安定株に重賞初Vの期待がかかるなか、今回はローテーションに不安要素が生じてしまう。

・前走芝2000mで2着以内【0.0.1.7】

該当馬には中京芝2200m開催時に1番人気10着のアドマイヤビルゴも含まれる。芝2000m適性を示しすぎた馬にとって、冬の馬場+距離延長ローテは鬼門となっているのだ。

改めて前走中京新聞杯を振り返ると、4着馬までタイム差なしの接戦をなんとか制した2着。前述の芝2400m戦・神戸新聞杯はラスト1Fで伸びあぐねた点から、条件替わりのここは“消し”の選択肢も浮かんでくる。

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著者プロフィール

田原基成(たはらもとなり)●競馬評論家 競馬予想の魅力を世に発信し続ける「競馬ストーリーテラー」。予想に対して謎ときに近い魅力を感じており、ローテーション・血統の分野にて競馬本を執筆。現在はUMAJIN内「競馬サロン」にてコラム【競馬評論家・田原基成のいま身につけるべき予想の視点】 執筆中。『SPREAD』ではデータ分析から読み取れる背景を紐解き、「データの裏側にある競馬の本質」を伝えていく。