佐賀競馬場で11月4日(祝月)に行われるJBCスプリント(3歳上・JpnI・ダ1400m)。砂のスピード王を決する一戦で、過去の勝ち馬にはサウスヴィグラスやエスポワールシチー、ダノンレジェンドなど現在種牡馬としても大活躍の名馬が並ぶ。 …

 佐賀競馬場で11月4日(祝月)に行われるJBCスプリント(3歳上・JpnI・ダ1400m)。砂のスピード王を決する一戦で、過去の勝ち馬にはサウスヴィグラスやエスポワールシチー、ダノンレジェンドなど現在種牡馬としても大活躍の名馬が並ぶ。

 注目は昨年の覇者イグナイターだろう。同レースは05年、06年にブルーコンコルドが連覇しているが、06年は1600mのJBCマイルとして行われたため、“JBCスプリントの連覇”となれば史上初。前回はよもやの敗戦を喫したが、巻き返して快挙なるか。発走予定日時は4日(祝月)の17時20分。主な出走予定馬は以下の通り。

■イグナイター(牡6、兵庫・新子雅司厩舎)

 昨年は春にさきたま杯、秋にJBCスプリントを勝ち、春秋の短距離ビッグレースを完全制覇。2年連続でNARグランプリ年度代表馬に選出された。その後はフェブラリーSやドバイGSと、国内外のトップクラスを経験し、今年のさきたま杯でも2着に善戦。秋初戦の東京盃は6着だったが、得意の1400m戦で巻き返し、連覇なるか。

■チカッパ(牡3、栗東・中竹和也厩舎)

 今年初戦のヒヤシンスSは伸びを欠き5着だったが、1ハロン距離を短縮した昇竜Sを快勝。改めて短距離戦への高い適性を示すと、以降は重賞戦線に加わり、兵庫CSで2着に入ったほか、北海道SC、東京盃と重賞連勝を飾った。3歳にして早くも短距離路線のトップをうかがう超新星。切れ味鋭い末脚を武器に戴冠を狙う。

■マックス(セ7、大井・福永敏厩舎)

 JRAでは3勝クラスまで昇級したが、22年春に大井へ転入。条件戦で実績を積み、昨年から重賞でも活躍している。だが、これまでタイトルを手にしたことは無く、今年のアフター5スター賞、東京盃でもともに2着だった。前走内容からJRA勢との力差は感じられず、佐賀コースも昨年1月に経験済。今度こそ重賞初制覇を目指す。

■シャマル(牡6、栗東・松下武士厩舎)

 23年の黒船賞までに重賞4勝をマークしたが、同年のさきたま杯で競走中止、続くプロキオンSを競走除外とリズムを崩した。しかし、今年3月の黒船賞でひさびさの白星を挙げると、続くかしわ記念でJpnI初制覇と完全復活。さきたま杯、東京盃も3着に健闘しており、今回も展開や相手関係ひとつでチャンスがある。

 ほかにも、同舞台のサマーチャンピオンを制したアラジンバローズ(セ7、兵庫・新子雅司厩舎)、古川奈穂騎手のJpnI初騎乗となるバスラットレオン(牡6、栗東・矢作芳人厩舎)、この路線の古豪ヘリオス(セ8、栗東・西園正都厩舎)などが出走を予定している。