中国メディアは張本の課題は「パワーとスピンに欠けること」と指摘。さらにメンタルトレーニングの重要性も挙げた(C)Getty Images 今月15日まで行われていた卓球のWTTチャンピオンズ・マカオでは、男子シングルスに出場した張本智和(世…
中国メディアは張本の課題は「パワーとスピンに欠けること」と指摘。さらにメンタルトレーニングの重要性も挙げた(C)Getty Images
今月15日まで行われていた卓球のWTTチャンピオンズ・マカオでは、男子シングルスに出場した張本智和(世界ランキング9位)が準々決勝で中国の林詩棟(同7位)に敗れている。パリ五輪後初となる国際試合だったが、張本はまたも中国選手の前に涙を飲んだ。
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自身2度目の五輪、日本のエースとして臨んだパリでは3種目に出場するもメダルなしという悔しい結果に終わった張本。今回のWTTチャンピオンズ・マカオでも、これまで2度の対戦で勝利してきた林詩棟に初黒星を喫し、国際舞台における勢力図の移り変わりの激しさも改めて痛感することとなった。
それでも、張本のポテンシャルは海外メディアでも高く評価されてきていることも間違いない。卓球王国・中国のメディア『捜狐』でも、張本の選手としての将来について様々な提言がなされている。
18日に配信された張本の特集記事の中では、過去にも中国勢と激闘を演じてきた経緯に触れ、「張本智和の成長の道のりは、強豪選手との戦いを通じて経験を吸収していく歴史そのものだ」と論じている。
さらに、「日本卓球界に現れたこの若手は、驚異的なスピードと俊敏性で知られている。しかし、彼自身も認めているように、パワーとスピンに欠けることがさらなる成長の妨げとなっているようだ」と課題を強調。その上で、「張本はどうすれば自分自身の現状を打破し、さらに飛躍することができるのだろうか?」と問いかけている。
同メディアは、中国の樊振東(同2位)や林高遠(8位)のスキルを参考にすべきと主張しながら、張本の成長を促す要素として、「トレーニング方法の継続的な最適化が必要だ。データ分析やインテリジェントなトレーニングシステムなど、より先進的な技術を導入することで、彼が問題をより正確に特定し、能力を向上させることができるだろう」と指摘。加えて、「また、メンタルトレーニングにも重点を置き、試合のシミュレーションや心理的なサポートを通じて、彼の精神的な強さや状況への適応力を高めるべきだ」とも説明している。
それらのアドバイスを送る同メディアは、「この予測不能な卓球界で最終的な結末を知ることは誰にもできないが、確かなことは張本が絶え間ないトレーニングを続け、自らの弱点に立ち向かい克服できれば、彼はいつか世界の頂点に立ち、真の卓球スターとなる可能性があるということだ」と見通している。
パリ五輪を経て、さらに世界中からの注目度も高まり続けている張本。今後、どんな未来へ向かってゆくのかは、成長途上である21歳の努力により、その方向性が示されることになるだろう。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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