日本のジュニアテニスプレーヤーの進路として様々な選択肢がある今、アメリカの大学に進学しテニスをプレーすることが一つの選択肢になってきている。今回、大きな葛藤を経てアメリカの大学への進学を決めた上村寧々に話を聞いた。>>テニス365ライター…

日本のジュニアテニスプレーヤーの進路として様々な選択肢がある今、アメリカの大学に進学しテニスをプレーすることが一つの選択肢になってきている。今回、大きな葛藤を経てアメリカの大学への進学を決めた上村寧々に話を聞いた。
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上村は東京高等学校在学中からアメリカの大学への進学も考えていた。しかし、単複でインターハイに出場しベスト32に入るなどしたが、全国大会での優勝等、大きな成績を残せたわけではなかったこともあり、アメリカの大学への進学は断念。山梨学院大学に進学することを決めた。
アメリカの大学への心残りがありながら大学生活を送っていたが、大学1年時の夏にアメリカの大学のコーチからの連絡をきっかけに挑戦したい気持ちが大きくなった。
日本の大学にすでに在籍していたこともあり約4ヵ月間葛藤したものの、挑戦を決意。大学1年時の3月に19歳で山梨学院大学を退学した。
その後、約2ヵ月間英語を猛勉強し全米大学体育協会(NCAA)Div.1に所属するポートランド州立大学に合格。今月から同大学に入学することになった。
今回、日本の大学を辞め、アメリカの大学への進学を決めた上村に話を聞いた。
Q. 一番最初にアメリカの大学進学に興味を持ったきっかけを教えてください。
きっかけはITFです。海外のITFに挑戦しようとしましたがコロナの影響で出れなくなった事、そして知り合いで実際に行く人がいた事が理由で、何となくですがアメリカの大学に行ってみたいくらいの気持ちで興味を持ち始めました。
Q. 高校の段階ではアメリカ進学を決断せず、日本の大学を選択した理由を教えてください。
有難いことに日本の大学から沢山声を掛けてもらったのと、アメリカの大学には"強い人が行く"という勝手な想像もあって自信がなかったからです。英語の勉強を頑張れる相当な覚悟がその時はなかったのも理由の一つでした。
Q. 日本の大学を辞めて挑戦しようと思った理由を教えてください。
アメリカの大学のコーチにたまたま声をかけて頂いたのがきっかけでした。英語も興味があって、少し心残りもあったのでやっぱり挑戦したい!という気持ちが大きくなりました。凄く葛藤しましたが後悔したくなかったです。直接声をかけて貰うケースがあまりないので最後の奇跡的なチャンスだと思いました。
Q. 試験はどのようなもので、どのような勉強や対策を行いましたか?
日本で言う面接みたいな事はなく、コーチとの面談があり、自分をどれだけアピール出来るか次第です。他はコーチの考え、チームの雰囲気などを話す感じです。試験は学校側が出す英語のテストの合格点を超えることが条件でした。合格点は年や学校によりますが、私の場合はだいたいTOEFLで70点くらいでした。
勉強法は、時間がなかったので効率重視でやりました。中学の基礎からやり直して、それと同時に単語と4技能の対策も並行して進めました。後半はとにかく問題を解いて分からない所は分かるまでやるのを徹底して、だいたい1日8時間以上英語と向き合ってました。
Q. 9月から入学。どのような学生生活を送りたいですか?また、選手としてはどのような目標を持っていますか?
テニス、勉強、生活の全てにおいて妥協せず、後悔しない充実させた日々を送りたいです。"毎日全力"で頑張りたいと思っています。
家族を始め、沢山の方々に対して感謝の気持ちを持ちプレーしたいです。海外でのプレーは初めてですが、1つでも多く勝って全米選手権出場を目標に頑張りたいと思っています。
Q. 自分の経験から伝えたいことを教えてください。
私は遠回りをしてしまいましたが、もし行きたい!という強い気持ちがあるなら、自分の可能性を狭めないで1歩踏み出して"挑戦"して欲しいと思います。私のように戦績が日本トップではない子達でも挑戦できるという事を伝えたいです。
この経験でどれだけ支えられているかを改めて実感し、受け入れてくれる事、応援してくれる事が当たり前ではないと感謝の気持ちで溢れました。だからこそ、自分と向き合って後悔しない選択をして欲しいと思います。自分で決断して目標に向かって挑戦出来ることは、自信に繋がる素敵な経験だと思います。
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