天理-明豊 9回裏明豊無死、代打三好が左中間に満塁本塁打を放つ。投手輪島、捕手城下=甲子園【写真=共同通信社】

第99回全国高校野球選手権大会の第12日目は準々決勝第2試合。ここまで大垣日大(岐阜)と神戸国際大付(兵庫)を下してきた天理(奈良)と、坂井(福井)に1点差勝ち、神村学園(鹿児島)には延長12回裏に3点差を覆すサヨナラ勝ちを演じた明豊(大分)との一戦は記録ラッシュの乱打戦となった。

口火を切ったのは天理。1回表二死満塁から6番・森本 翔太(3年)が左前2点打を放つと、7番・安原 健人(3年)が甲子園1大会本塁打記録に並ぶ大会第60号3ラン。そして続く山口 乃義(3年)の当たりもレフトスタンドへ。大会史上23度目の二者連続本塁打のおまけ付きで2006年・第88回大会以来11年間破られなった記録をあっさりと塗り替えた天理が6点を先制した。

その裏、明豊は3番・濱田 太貴(2年)、4番・杉園 大樹(3年)の連続適時打で2点を返し、3回裏にも杉園の2打席連続適時打で3点差に迫るが、この日の天理打線はグラウンド整備直後の6回表に再び爆発。無死三塁から3番・太田 椋(2年)、4番・神野 太樹(3年)の連続2塁打で8対3とすると、二死一・三塁から8番・山口がこの日2本目となる大会第62号3ランを左中間スタンドに運び11対3。7回表にも2点を加えた天理は、先発の碓井 涼太(3年)も4回以降は明豊を無失点に封じ8回111球8安打3失点で降板。 試合を作った。

ただ、野球は最後までわからない。9回裏、10点差を追う明豊の猛反撃が大甲子園を揺るがす。無死満塁から8番の代打に立った三好 泰成(3年)は4球目のスライダーを叩き、左中間スタンドにライナーで飛び込む代打グランドスラム。代打アーチは夏の甲子園史上15度目。代打満塁本塁打は100年を超える高校野球の歴史の中でも初夏通じ初である。

この一発が明豊に勇気を与える。その後、彼らは二死満塁からこの回10人目の打者となる5番・佐藤 祐貴(3年)が右前2点打。なおも、二死一・三塁。神村学園戦に続く奇跡の予感が漂い始めた。

しかし、ここで天理は踏ん張った。最後は3番手左腕の坂根 佑真(2年)が最後の打者を一塁フライに仕留め13対9。天理が27年ぶり5度目となる夏の甲子園ベスト4を決めた。

なお、天理の準決勝は休養日を1日挟んだ8月22日(火)、第1試合で広陵(広島)と対戦する。