実力と人気で日本だけでなく、メジャーをも魅了した川﨑宗則(36)に独占インタビューを敢行。4回に分けてお送りする。第一弾では、日本とメジャーの違いを語り、日本球界に復帰した”今”の川﨑の想いに迫る。川﨑宗則(かわさき むねのり):1999年…

実力と人気で日本だけでなく、メジャーをも魅了した川﨑宗則(36)に独占インタビューを敢行。4回に分けてお送りする。

第一弾では、日本とメジャーの違いを語り、日本球界に復帰した”今”の川﨑の想いに迫る。

川﨑宗則(かわさき むねのり):1999年にドラフト4位で福岡ダイエーホークス(現ソフトバンクホークス)入団。2004年にはパリーグ最多安打、盗塁王、ベストナイン、ゴールドクラブを獲得。2011年にFA権を行使しメジャー移籍。マリナーズ、ブルージェイズ、カブスの3球団でプレーした。2017年、6年ぶりに古巣ソフトバンクで日本球界復帰。誰からも愛される人気選手である。

 

川崎が語る日本プロ野球とメジャーリーグの違い

生島>
日本に帰ってきてどの辺にアメリカの生活との違いを一番感じられたりしますか?
 
川崎>
そうですね、まあどの辺にも全てですね。僕がアメリカに行った年、2012年に全てに違いを感じたように立った5,6年で全てが違うなと改めて思いますね。
アメリカに行ったとき、以上にインパクトがあるかも、こっちの方が今。
 
生島>
野球選手は大変ですからね、日本で生活するのはね。どうですか、野球の面ではどのあたりが?
 
川崎>
よく練習をする、勤勉、真面目ですね。
 
生島>
みんなもう一つの方向向いてますかね。
 
川崎>
向いてるフリをしているんじゃないか、そういうことも感じるな。
 
生島>
結構じゃあ大変ですね。
 
川崎>
帰ってきていろんな発見がありますね、面白いですよ。
 
生島>
バッティングとかアメリカのとき、右中間、左中間を抜いていくようなバッティングを心がけてるっておっしゃってましたけど、やっぱり日本帰ってきてもアプローチは一緒ですか?
 
川崎>
そうですね、アプローチは一緒なんですけど、日本のピッチャーのコントロールが良いのと、やっぱり球がスーとキレがあるっていうので、アメリカのピッチャーとは違う難しさを非常に感じてます。
レベルが非常に高い、まさにそこにチャレンジして行ってるって感じですね。また新しいものを作り出さないといけないなと。
 
生島>
やっぱりコントロールいいですか?
 
川崎>
コントロールいいですね、素晴らしい。狙ったところにビシッとストレート、変化球、間の取り方とかも上手だし、素晴らしい。国の宝ですね、日本のピッチャーは。
 
生島>
守備はどうですか、やっぱり人工芝多いですけどね。身体の張りがね、やっぱりあるので。
 
川崎>
人工芝でちょっと悩んでますけどね。昔は人工芝やってたし、10年くらいやってたし全然と思って帰ってきて、井口さんに、「人工芝どうですか?」って聞いたら、1年目は気をつけろと、腰とかふくらはぎとか。
その通りだなと、今3ヶ月経って、言ってた通りじゃねえかと。聞いてはいたがその通りだなと。
 
生島>
技術面はどうですか、やはり捕球体制がね。グラブさばきとかは川崎さんは今どんな感じですか?
 
川崎>
僕はもう変わったんですけど。アメリカ行って、ちょっとイメージが変わったのでね。日本のプレーヤーはやっぱり人工芝の関係もあるし、プレーにおいては伸びしろがありますね。
 
生島>
その辺聞いてきたら教えるっていうスタンスですか。
 
川崎>
別になんとも思ってないですね、聞いてきても教えるし、聞いてこなくてもちょっとこうしてみたら、みたいなことも言うし、僕からも聞いてみるし、そのスタンスは何も変わらず。
常に楽しく、エンジョイ、リラックスして、日本で昔やってるときはリラックスなんて大嫌いだったんだけど、今は常にみんなにリラックス、緩んで緩んで行こうぜと言ってます。
「緩み」が最高のプレーを生むんだよってことを言ってます。
 

 

川崎の日本球界(NPB)復帰と野手最年長での気持ち

(2012年から、2016年5年間在籍したメジャーリーグ、日本球界に復帰した今、何を思っているのか。)
 

生島>
日本に帰ってくると決めるのには、葛藤とか迷いだとかそういったものはあったんですか?
 
川崎>
ないですね、迷いは全くないですね。
 
生島>
ホークスで今年が野球をやると。
 
川崎>
カブスをキャンプでクビになって、リリースかかってどうしようかと思ったら、ホークスがパッときて、じゃあホークス行こうっていう感じで。
「行きます」って言って、「すぐ野球したいんで」ってパッと決まったのがホークスでしたね。
 
生島>
いつも野球したいんですよね?
 
川崎>
そうですね、好きですね、まだ身体が動くので。いつか動かなくなると思うんですけど。その時に「止めた!」って辞めるんでしょうけど、今は動くから大好きですね。面白い。
 
生島>
ベテランとして意識しているものとかはあるんですか?
 
川崎>
後輩に気を使わないこと、僕は一番年上なんで、後輩たちが俺に気を使えという空気を出すこと。笑
嘘嘘嘘!!
野球界では当然なんですけどね、上下関係が。そうですよ、だからそれをバンバン出して極力一番上なんで、今まで一番下で先輩たちの色んなことしてきたんで、今は一番年上ということで最高です。
 
生島>
あれ、ソフトバンクで一番年上ですか?
 
川崎>
野手では、僕が最年長です。
 
生島>
最年長という感覚はどうですか?
 
川崎>
最高に嬉しい。最年長になるまで野球やってたのかと。帰ってきて先輩がいたらもう嫌だな、気使うなと思ったけど。誰もいないからまあ気使わない。
後輩たちが気使ってくれるし、最高、こうでなくっちゃ。笑
 
生島>
野球は長く続けていいことありますね!
 
川崎>
いや、いいことあるね!笑